皆さん、こんにちは!
私は、10年以上「Yahoo知恵部袋」のテーマパークカテの回答者を務めています。
最近、なぜか、「ヴィランズの手下」に関する質問が増えているんですよね。
「ヴィランズの手下」というのは、2015~2018年のハロウィン期間、シーで開催されていたハーバーショー「ザ・ヴィランズワールド」に付随したアトモスフィアショーに登場していたキャラクターの名称です。
私自身、「なぜ、今、ヴィランズの手下???」と不思議に思っていたのですが、どうやらその震源地は、ディズニーがキャラクターの使用を許可したスマホゲーム「ツイステッド・ワンダーランド」にあることが判明しました。
でも、「ヴィランズの手下」と、「ツイステッドワンダーランド」は、本来、何の関係もありません。それがなぜ、あたかも「ツイステッドワンダーランド」が、「ヴィランズの手下」の路線継承者のように誤って認識されているのか?
ここは、実際に現地で「ヴィランズの手下」騒動を体験した者が、真実を語るべきであるとの使命感から、この記事を作成することにしました。
今回は、その入門編。「ヴィランズの手下」って何? からわかりやすく解説していきたいと思います。
私自身は、特にヴィランズの手下のファンではありませんが、パークイベントをより深く理解するために、当時からいろいろと調査してきました。その過程で「ヴィランズの手下」を演じていた「中の人」の情報も、それなりに把握しています。
では、怪しくも美しい「ヴィランズの手下」の世界へ、あなたを誘ってまいりましょう。
ただし、これがきっかけで「手下沼」にどハマりしても、当方は責任は負えないので悪しからず(笑)
「ヴィランズの手下を志願するという者は、お前か? 生半可な気持ちでは、手下にはなれんぞ!」
鋭いまなざしを投げかける、ヴィランズの手下の1人、ホック様。凛々しくもお美しい女海賊様です。
全ては「ザ・ヴィランズワールド」から始まった!
ディズニーシーでハロウィンイベントが季節限定イベントに昇格したのは、2009年からです。
2009~11年は、タワー前広場に特設ステージを設置して「ミステリアス・マスカレード」を上演。このショーが大ヒットしてシーの入園者数が劇的に増加。シーは、ランドと肩を並べる人気パークに急成長しました。
ハロウィンのハーバーショーは、2012年から開催されるようになりました。2012、2013年は、スケルトンをテーマにした「ハロウィン・ディドリーム」を開催、2014年は、ハーバーの大規模改修工事のため、ハーバーが使えず、タワー前広場に場所を移して、スケルトンがテーマの「ハロウィーン・ニューヨークフォリーズ」を上演しました。(これはこれで、よくできたショーでした!)
そして、2015年9月にハーバーの改修工事が完成。それは、ミッキー広場、ザンビーニ前に、分割式の可動ステージ、ハーバーサイドテラス(バケーションパッケージ鑑賞席)を設置するという大規模なものでした。
可動ステージの登場は、シーのハーバーショーの構成、演出のあり方を根本から塗り替えました。
その可動ステージを初めて使用したハーバーショーが「ザ・ヴィランズワールド」なのです。
ハーバーショーのメインとなる、ミッキー広場の可動ステージ。ステージを上下2段に分けることにより、上段のキャラが見やすくなりました。ショーエリアも広くなったので、ダンサーが増員されて、見ごたえも増しました。
海賊の仮装に身を包み、ヴィランズの家臣たちと踊りまくるミッキー。このショーは、ヴィランズ達が主催するハロウィンパーティに、ミッキーたちが招待されるという設定になっています。
ヴィランズって、どういう意味?
ヴィランズとは、ディズニー映画などに登場する敵役、悪役キャラクターを集めたブランド名です。平たく言えば、「チーム悪役」ってところかな。
ディズニー映画における「悪役」は、物語にドラマ性を持たせ、プリンス、プリンセスを引き立てる重要な役どころ。大ヒット作品には、必ず魅力的なヴィランズが存在します。
ハーバーショー「ザ・ヴィランズワールド」は、そんなヴィランズ達がシーのポルトパラディーゾを乗っ取り、自分たちが主役のハロウィーンパーティを開催するという設定です。そのパーティにミッキーミニーや仲間たちを呼んだのは、自分たちの魔力を見せつけるのが目的。
「ザ・ヴィランズワールド」に登場するヴィランズの代表格、「白雪姫」のウィックド・クィーン。近寄りがたい雰囲気と美貌の持ち主。
そして、シーを訪れるゲストの中から、ヴィランズに適した人材を探し出して仲間を増やすべく、それぞれが忠実な僕(しもべ)を生み出してパークに送り出しました。それが、「ヴィランズの手下」なのです。
手下たちは、「ファッションチェック」と称してゲストに近づき、ヴィランズの魅力を語りながら、やがてはゲストの心を鷲掴みにしていきます。
タワー前のアメリカンウォーターフロントで開催されたアトモスフィアショー「ヴィランズ・リクルーティング」(画像は2016年版)
左から、司会役のミスターV、手下のヴェール、アップルポイズン、助手のミス・スキャター。当時は、手下見たさに、普段はディズニーに来ない客層が連日シーに押し寄せました。
ヴィランズの手下は、全部で10人!
では、ヴィランズの手下と、そのマスター(創造主)をご紹介しましょう。手下はそれぞれ、マスターにちなんだ「物」から創造されていて、男性のマスターには女性の手下、女性のマスターには男性の手下となっています。
●アップルポイズン/マスターは「白雪姫」のウィックド・クィーン。毒リンゴの化身
●ジャックハート/マスターは「不思議の国のアリス」のハートの女王。💛(心)の化身
●エイトフットのジョー/マスターは「リトル・マーメイド」のアースラ。タコの化身
●Mrダルメシアン/マスターは「101匹わんちゃん」のクルエラエラ・ド・デヴィル。犬の化身
●マルフィ/マスターは「眠れる森の美女」のマレフィセント。カラスの化身
●ホック/マスターは「ピーターパン」のキャプテンフック。鉤爪(かぎつめ)の化身
●ファージャ/マスターは「アラジン」のジャファー。オウムの化身
●プリティ・スカー(レディ・スカーともいう)/マスターは「ライオンキング」のスカー。ハイエナの化身
●ヴェール/マスターは「ノートルダムの鐘」のフロロー。呼び鈴(持ち手付きのベル)の化身
●Missハーデス/マスターは「ヘラクレス」の冥界の王ハデス。青い炎の化身。
いかがでしたか。以上が、手下の基本中の基本です。
以降、手持ちの画像を使いながら、年度別、手下別に、テキストを増やしていきたいと思います。
記事が全部完成した頃には、あなたも立派な手下フリークになっているかも? ではでは・・・