皆さん、こんにちは!
「ヴィランズの手下」のテキスト、早くも4編目になりました。今回のキャラクター編は、手下1人1人について、詳しく解説していきますね。
手下がシーのハロウィーンから消えて2年経ちますが、最近、なぜか手下ブームが再燃?
そのきっかけは、ディズニーのヴィランズをテーマにしたスマホゲーム「ツイステッドワンダーランド」(略してツイステ)の登場です。
ツイステは、ディズニーがヴィランズの設定の使用を許可しているので、一応「ディズニー公認」ですが、登場人物やストーリーは、全くのオリジナルで、ゲーム自体はディズニー作品と呼べるかどうかは微妙な感じ。立ち位置的には、スクウェア・エニックスの「キングダムハーツ」と同じだと言えます。
このツイステのキャラのビジュアルが、かつて大ブームになった「ヴィランズの手下」に似ているとあちこちで話題になっていることが、ブーム再来の真相のようです。
実際、手下とツイステのキャラは、全く関係がない「赤の他人」なんですが、ダークな世界観が好きな方には、どちらもハマる要素がたっぷりなんですよね。
そこで、この記事では、当時、現地で本物の手下を4年間見てきた筆者の目線で、ヴィランスの手下1人1人のプロフィールをご紹介したいと思います。
最近、手下のファンになった方々の「初代、2代目、3代目って、どうやって見分けるの?」といったお悩みも、この記事を読めばすっきり解決!
なお、ディズニーでは、ショー、パレードの出演者の実名の公表はNGです。この記事でも、お伝え出来るのは、手下を演じていた「中の人」のヒントまでとなります。
さぁ、あなたも、美しくも妖しい「ヴィランズの手下」の世界を、ちょっと覗いてみませんか?
アップルポイズン/白雪姫
まずは、男性の手下からご紹介しましょう。1人目は、アップルポイズン。
マスターは「白雪姫」のウィックドクィーン。毒リンゴの化身。
端正なマスクに高身長。「このスィートなアップルをワンバイトすれば・・・」といった、舞台がかった口調が特徴。手下ファンの間では、手下のリーダーと呼ばれていました。ビジュアル的にも、いかにも長男、って感じですしね。
2015年/初代1人が通しで出演。中の人の本業は、俳優、ダンサー。文学作品から2.5次元舞台まで、幅広く活躍しておられます。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目の中の人については、情報が少ないのですが、同じく舞台俳優さんのようです。
右から2人目が、2代目アップルポイズンです。
エイトフットのジョー/リトルマーメイド
マスターは、「リトルマーメイド」のアースラ。タコの化身。
アップルポイズンが長男なら、エイトフットのジョーは、次男ですね。常に不機嫌で、斜め45度の態度。元がタコなので、動きもくねくね、口調もけだるく、ショー中に失神したり、ヤンキー座りしたりとやりたい放題です。
2015年/初代1人が通して出演。
初代の本業は役者さんで、2.5次元の舞台や、TVドラマの脇役も演じておられます。また、ランドの城前ショーや、シーのハーバーショーで、MCありのキャラをたくさん演じている、パークダンサーのベテランでもあります。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目は、初代よりかなりお若い感じで、さらに次男度?が増した曲者キャラ。この方も舞台俳優です。
こちらは、初代のジョー。2代目はお顔が全然違うので、見分けは付けやすいです。
ちなみに私はこのキャラを「タコ足八郎さん」と呼んでいます。
ジャックハート/不思議の国のアリス
マスターは「不思議の国のアリス」の、ハートの女王。💛(心)の化身。
ギャングっぽいファッションに軽快な動き。その実体は、とってもファッショナブルなチンピラ? 立ち位置的には三男かなぁ。
2015年/初代1人が通しで出演。本業は、ランドのベテランのパレードダンサー。素顔は、ジャックハートとは全然違います。それでも、本業が俳優の方々と対等に渡り合っていたのですから、この方も踊ってしゃべれる実力派ですね。
2016、1017年/初代は1年だけの出演で引退。この2シーズンは、1人の若手俳優が2代目として通しで出演されています。そのため、登場回数も少なめ。初代より背が高くて、スマートな印象です。
2018年/2代目、3代目のダブルキャスト。3代目は、ハーフっぽいお顔立ち。2代目とはお顔も雰囲気もかなり違うので、見分けは付けやすいです。
Mrダルメシアン/101匹わんちゃん
マスターは「101匹わんちゃん」のクルエラ・デ・ビル。犬の化身。
白黒、ダルメシアン柄のレザースーツにファーをまとった、大胆ファッションの手下。犬の化身らしく、従順で温厚な感じ。タイプ的には、面倒見がいい年上のいとこのお兄さんですね。
2015年/初代1人が通しで出演。本業は俳優さん。男性手下の中では、最も登場回数が多かったです。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目も俳優さんが演じています。
Mrダルメシアンのヘアスタイルは、ワンレンショートボブ。初代は右分け(分け目が右目の上)、2代目は左分け(分け目が左目の上)なので、すぐに見分けがつきます。
マルフィ/眠れる森の美女
マスターは「眠れる森の美女」のマレフィセント。鏡の化身。
紫色のウィングカラーのシャツに、カラスのような漆黒のホストっぽいスーツ。大きな角が生えた帽子。マスターであるマレフィセントのテイストをこれでもか!と盛り込んだファッションが目を引きます。
常に手鏡を持ち歩き、我が姿を写しては悦に入る筋金入りのナルシスト。キャラ的には、完全に末っ子タイプですね。
2015年/初代1人が通しで出演。中の人は、舞台俳優さん。素顔は、ジャニーズの山P(山下智久)の若い頃に似ていて、「年下の男の子」って感じ。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目は、ちょっと面長で、大人な雰囲気の俳優さんです。
ホック/ピーターパン
ここからは、女性の手下5人をご紹介しましょう。
まずは、女海賊のホック。マスターは「ピーターパン」のフック船長。鉤爪の化身。雰囲気的には、手下女性軍のリーダーですが、タイプは次女かなぁ。
2015年/初代1人が通しで出演。中の人は、元宝塚の男役の方で、退団後は、2.5次元などの舞台女優をされています。ちなみに、パークのショー、パレードの女性ダンサーの中には、元タカラジェンヌが結構おられるとか。
さすが、元タカラジェンヌだけあって、すっと立つだけで存在感抜群! 決めポーズも非常にお美しいです。でも、性格はちょっと天然が入っている不思議ちゃん。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目も舞台女優さんのようで、初代より華やかなお顔立ちです。
こちらは、初代ホック。目力がありますね~
ファージャ/アラジン
マスターは「アラジン」のジャファー。オウムの化身。
赤と黒のゴージャスなドレスが印象的な、大人な女性。長い黒髪をターバンでまとめ、しゃべるセリフはなぜか京都弁という、支離滅裂な設定。関西のおばちゃんテイスト満載の、長女タイプのキャラです。ショーでは、青い花を赤い花に変えるマジックも披露。
2015年/初代が1人通しで出演。本業は舞台女優さん。とにかく、存在感が抜群。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目は、初代よりややお若い方で、メロドラマの悪女役が似合いそうなお顔立ちの女優さんです。いろいろ調べたところ、U〇Jのアトラクションで、毒舌キャラを演じていた方らしい。だから、反射性が求められる手下のアドリブ合戦にも対応できたんですね。
プリティ・スカー(レディ・スカー)/ライオンキング
マスターは「ライオンキング」のスカー。ハイエナの化身。
ライオンのたてがみのようなモヒカンヘアーに、レザーをパッチワークしたワイルドなドレスが印象的。手下ファンをして、「あり得ないほどのぶりっ子」と言わしめるほど、キャピキャピの今どきギャルです。決めポーズは、頭の上に人差し指を突き立てる「つのつのポーズ」。どう見ても三女的キャラかな。
2015年/初代1人が通しで出演。中の人は、とあるダンスパフォーマンス集団のメンバーです。だからスタイル抜群なんですね。しかも、ホックさんより身長が高い! 実は、ファージャさんもホックさんより背が高いんです。もしかしたら、この方も元宝塚かも?
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目は、初代よりややおとなしい雰囲気の方。やはりダンス系のパフォーマーと思われます。
Missハーデス/ヘラクレス
マスターは「ヘラクレス」のハデス。青い炎の化身。
真っ青な髪を炎のように結い上げ、唇を青く染めたパンクメイク。青いボディコンシャスなドレスに大きなジュリ扇と、往年のディスコクィーンのようないで立ち。決めセリフは「ご勝手に。」どこまでもクールに決めまくるキャラクターです。
2015年/初代1人が通しで出演。この方は情報が少ないのですが、どうもパークダンサーのようです。
2016~2018年/初代、2代目のダブルキャスト。2代目もパークダンサーと推測。
Missハーデスは、もともとアトモスの登場回数自体が少ないキャラなんですが、それは他のショーパレとのシフトの関係ではと思われます。普段、あまり会えない人っていう点も、親戚のお姉さん的立ち位置?
ヴェール/ノートルダムの鐘
マスターは「ノートルダムの鐘」のフロロー。呼び鈴の化身。
マスターのフロローがまとう判事の衣装をアレンジしたヴェールのコスは、とってもファッショナブル。ショートボブの銀髪に大きな帽子がトレードマークです。
「わたくし、〇〇ですわ!」といった口調が判事っぽい?(どこが?)ことあるごとに手にした呼び鈴をかき鳴らすので、他の手下からうっとおしがられていたという噂も?
自己チューな性格は、マルフィと同じく、末っ子タイプなのかも知れません。
2015年/初代1人が通しで演じています。中の人は、お顔を見る限り、シーのハーバーショーのダンサーさんと思われます。
2016年/初代は2015年で引退。2代目が通しで出演。
実は、ヴェールも、2015年から登場回数が少ないレアなキャラでした。多分、ハーバーショーとの掛け持ちで、忙しかったからではと思われます。
この記事を書くにあたり、当時の情報を調べなおしたところ、「初代は2015年で引退・・・」とあったのですが、私が撮影した2016年のヴェールの画像は、どう見ても2015年の初代でした。もしくは、2代目が、初代にめちゃくちゃ似ている人? ちなみに、3代目は童顔の女性で、これは別人と判別できます。
また、私の顔判断が正しければ、初代は、2019年の夏の散水ショー「パイレーツサマー/ゲットウェット」で女海賊を演じています。つまり2018年もシーの現役ダンサーだったはず。この辺は、まだまだ追跡調査中です。
2017~2018年/2代目、3代目のダブルキャスト。おそらく、どちらもパークダンサーさんと思われます。
とりあえず、ヴェールは、初代、2代目、3代目の3人いることは確実です。
手下10人のプロフィールは以上です。
初代、2代目、3代目の見分け方のコツ
今でも「ヴィランズの手下」で検索すると、手下の画像が山ほどヒットします。ただ、あまりにも投稿数が多いのと、あいまいなタイトルの画像が多いので、手下ビギナーにはどれがどのキャラの何代目かが判別できないのが現状です。
そこで、私がやっている見分け方のコツを伝授したしましょう。
●最初に「ヴィランズの手下 2015」のキーワードで検索。2015年の手下10人は、すべて初代です。まずは、初代の顔をしっかり覚えましょう。
●次に「ヴィランズの手下 2016」で検索。2016年の手下は、ジャックハート以外、初代、2代目のダブルキャストです。
●3代目がいるのは、ジャックハート、ヴェールの2人だけです。
この3つのポイントを押さえれば、画像の手下が何代目かの判別が簡単にできますよ。
記事中に手下の画像が少ないのは、筆者が当時、手下よりハーバーショーの方に入れ込んでいたため、手下のアトモスを見る暇がなかったためです。それに、手下があまりにかっこよすぎて、私的に恥ずかしくて近づきにくかったというのもあります。
2016~2018年は、手下人気の過剰な盛り上がりで、パークの1日をすべて手下にかけられるような人でないと、アトモスが見られない状態でした。なので、滞在時間の関係で、手下のアトモス鑑賞をあきらめるゲストも多かったです。
ヴィランズの手下が、再びシーに降臨することはもうありません。でも、シーのハロウィーンの歴史に、鮮やかな記憶を残した一団の功績は、今後も色褪せることはないでしょう。
「ヴィランズの手下」の基本的なことについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://sskumatei.com/2330.html