ディズニーeチケットの渡し方が変わった⁉「送る・戻す」から「グループ作成・招待」へ!

皆さん、こんにちは。

2021年6月15日、ディズニー側は、eチケットの運用方法の改正を発表しました。

今回の改正の目玉は、この2点です。

●eチケの「送る/戻す」機能の廃止

●グループを作成してチケットを共有する

 

制度の実施は、2021年6月22日(火)からです。えっ、そんなに急なの?ってびっくりした人も多いでしょうね。

そこで今回は、大急ぎでeチケの改正についてまとめた記事を作成しました。おそらく、6月22日のパークのゲート前では、チケットが表示できないなど大パニックが巻き起こることでしょう。この記事は、制度改正後にディズニーへ行く予定がある方必読です。

 

パークを楽しむために必要なことがどんどんデジタル化しているディズニーパーク。すでにスマホとディズニーアプリがないと、入園すらできない?

 

 

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チケット購入者は最強!?

 

まず最初に、ディズニーeチケット(以下、eチケと略す)の基本を説明しましょう。

ディズニーのパークチケットは、大きく分けて3種類あります

紙チケット(略して紙チケ) 名刺サイズで表面はキャラのイラスト、裏面にチケットの券種、内容が記載されている。パークのチケットブース、ディズニーストアで販売。
eチケット オンラインで購入するチケット。スマホ表示版とプリントアウト(パソコンなどのブラウザから購入)の2種類
直接入場予約券 旅行会社で旅行プランを予約して同時にチケットも購入した場合の券種。コンビニの端末で販売しているコンサートサイズのチケットも、券種は「直接入場予約券」になる。

 

実はパソコンで公式から購入してプリントアウトする形式のeチケは、2011年から販売しているんですよ。

スマホ内にディズニーチケットを取り込んでそのまま入園できる「スマホ表示版」は2018年7月5日に「ディズニーリゾート・アプリ」として運用開始。7月20日にはショッピングアプリの機能も追加されました。

2019年7月23日からは、スマホでFPが発券出来る「スマホでファストパス(FP)」のサービスも開始。(試験運用は7月18日から開始)

これで入園から退園まで、パーク内で必要なことは全てスマホ1台で完結できるようになりました。

コロナ禍休園から2020年7月にパークが再開して以降は、入園者数を制限するため「オンライン限定の日付指定(スマホ表示)」でしか入園できません。スタンバイパス発券やエントリー受付もスマホ必須なので、今のパークはスマホがないと何もできない状態です。コロナがディズニーパークのデジタル化を一気に押し進めた形ですね。(でもコロナは早く鎮静化してほしい…)

eチケはディズニーアプリから1回の手続きで5枚まで購入できます。パーク再開後はチケットの販売枚数が制限されているため、グループで出かける場合、代表1人がまとめて買うパターンが多いです。各自で買うとしたら、ネット環境やスマホの性能の違いによって、チケット争奪戦に負けて買えない人が出てきてしまうからです。

そして代表が買ったeチケをメンバーに配る方法が「送る」というシステムです。チケットを渡す人、もらう人がそれぞれディズニーアプリをダウンロードして、アプリ内でチケットを送ります。紙チケを手渡しするのと同じ感覚ですね。

メンバーの都合が合わなくて日付指定を変更したい場合は、購入者にいったんチケットを戻し、購入者が日付変更手続きを行って、再度メンバーに「送る」という作業を行います。

チケットを送られる側のアプリには、チケットを「送る」「戻す」機能はありません。

実はこのシステムが、eチケを転売し放題にしてしまった元凶なのです。

 

 

「送る・戻す」機能の廃止は、転売防止対策?

 

ディズニーのeチケの利用期限は、購入日から1年間あります。利用期限内なら何回でも無料で日付指定が変更できますが、キャンセル(現金での払い戻し)は出来ません。

日付指定の変更は、アプリの予約/購入画面から簡単に行うことが出来ます。ディズニーでは2021年3月20日から「価格変動制」を導入していて、平日、土日祝でチケット料金が上下します。年齢区分変更や、時間区分変更でもチケット代に差額が生じますが、それらも全てオンライン上で変更可能、差額の追加、返金はクレジットカード内で調整されます。

 

ただし! チケットの内容変更は、購入者しか行うことが出来ません。

 

パーク再開後は、こういったシステムの穴を突いた転売詐欺が多発して大きな問題になっているのです。フリマや転売サイトに出品されているeチケ、ツイッターの「余ったディズニーチケット 譲ります」は、ほぼ100%詐欺です。

主な手口は、

●チケットを一旦送っておき、入金を確認したらチケットを「戻す」。そして同じ手口で同じチケットを何度も転売に使用。

こんな感じでeチケが1枚あれば、何人でも騙せることになります。他にも巧妙なだましの手口がたくさんある模様。「ディズニー eチケ 詐欺」で検索したら、被害者の声が山ほどヒットします。

 

ディズニーは2016年頃からチケットの不正譲渡、転売に対して厳しい対策を取るようになりました。eチケが普及するとともに、チケット詐欺も徐々に増えてきたため、ゲストに対しての警告を公式でも明記しています。でもパーク再開後は入園をeチケだけに制限したため、チケット詐欺の件数も一気に増えてしまいました。

「ディズニーに行きたいけど、チケット争奪戦に勝てない、でも行きたい、こうなれば、転売チケットでもいいから~」って気持ちはわかりますけど、ちょっと冷静になって考えれば、チケット詐欺の被害に遭わなくて済んだのに。

 

 

6月21日、すべてのeチケが購入者に戻る⁉

 

今回のeチケの新制度は、2021年6月22日から運用されます。その地ならしとして、6月21日までに購入されたeチケはすべて、一旦購入者の手元に戻ります。

6月22日からは、同行者へのチケットの分配は、購入者がグループを作成し、同行者を招待してチケット情報を共有する形に変わります。(これについては、次の項目で解説)

この「チケットが一旦、購入者に戻る」というアクションが、転売チケットを売った側/買った側にしたら、天地がひっくり返るほどの大問題になっているようです。

チケットを転売した側は、売ったはずのチケットが手元に戻ってくることで、転売サイトやチケットを買った客からの代金返還要求の嵐にさらされることになります。

転売チケットを買った側は、チケットが消えたことでディズニーに行けない、お金も返ってくるかどうかわからないで、踏んだり蹴ったりの状態ですね。中にはディズニー側に苦情を言う人も出てくるでしょうけど、本来転売禁止のチケットを買った非は自分にあるわけですから、それはおかど違いというものです。

 

家族が代理でチケットを購入した後、パークに行く人に送ったチケットも一旦購入者に戻りますが、正規のルートで購入したチケットに関しては、何も問題は起こりません。

それと今回の改正は、「抽選による入園」に当選した紙チケ、ディズニーホテル、オフィシャルホテル宿泊特典のチケットには影響しません。グループに入りたい場合は、当日、紙チケで入園して以降の話になります。

 

 

グループの作成、招待とは?

 

では、6月22日から運用されるeチケの制度について、解説していきましょう。

例)グループ4人でディズニーに行くことになった。チケット購入者はAさん。他のメンバーは、B、C、Dさんとする。

 

●Aさんがeチケを4枚購入。ディズニーアプリでグループを作成して、B、C、Dさんを招待した場合。

<グループ>

Aさんのチケット   Bさんのチケット  
Cさんのチケット Dさんのチケット

こんな感じで、メンバー4人のチケット情報が共有できます。チケットにはニックネームをつけて識別ができます。グループ内で異なるアトラクションのスタンバイパスを発券する場合は、ニックネームから各自のQRコードを選択して発券します。

 

●当日、Bさんの友人のEさん、Fさんも入園していて、一緒に行動することになった。

<グループ>

Aさんのチケット Bさんのチケット Eさんのチケット
Cさんのチケット Dさんのチケット Fさんのチケット

グループのメンバーになると、自分もメンバーを招待することが出来ます。BさんがEさん、Fさんを招待して、グループは6人に増えました。同じグループ内に入ると、各自のスタンバイパス、エントリー受付の状況の他、レストラン予約の内容確認、ディズニーホテルのルームキーの受け渡しも可能になります。

 

1つのグループに招待できるメンバーは、最大で20名です。1人で20人分のチケット情報を管理するのは大変ですが、グループに入っていれば全員がみんなのチケット情報を共有できるので、スタンバイパスの発券の失敗やレストラン予約をしていたのを忘れてた!?といったうっかりミスが防げます。

 

グループのメンバーが入ったり抜けたりするのは任意ですが、グループの代表(チケット購入者)自身がグループから抜けてしまうと、グループ自体が消滅してしまいます。グループが消滅すると、チケットを買ってもらった人のスマホからチケットが消えてしまいます。購入者は、自分自身をグループから削除しないように注意してください。

 

 

ディズニーアプリのパークチケット、プランの共有画面のイメージ。左上のアイコンが、現在グループにいるメンバーということですね。

 

取りあえず、eチケの受け渡し関連の情報で分かっているのはここまでです。詳しいことは運用が始まる6月22日に入園した人からの情報待ちですね。とりあえず、eチケが戻される6月21日のネットやツイッターのeチケ関連の情報に注目しましょう。

 

<2021年6月25日 追記>

eチケの新制度が始まって3日。利用者からの情報がいろいろ集まってきました。「グループ作成、招待」といった制度そのものには問題はないようですが、「チケット情報の共有」が嫌だな~、という意見が意外と多いですね。チケットの購入はお願いしたいけど、パーク内では自分のペースで動きたいからかな? グループに入っていても、スタンバイパスやエントリー受付まで管理されるわけじゃないんだけど、そういった点がまだまだ理解されていないようです。

それとスマホに表示されるグループのメンバーの名称は、全て「実名(本名)」になるそうです。グループに所属するには、ディズニーアプリが必要で、これはディズニーアカウントに紐づけされています。ディズニーアカウントの作成には正確な個人情報の入力が必要ですからね。

この辺は、今後、ゲスト側から改善を求められそうな気がします。

 

では、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

 

 

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