皆さん、こんにちは!
ヴィランズのテキスト5編目は、「司会者編」です。
ヴィランズのアトモスフィアでは、手下の他に、ショーの司会進行役が4人いたのはご存じでしょうか?
それぞれのキャラクターの名前は、ミスターV(ミスターブイ)、ミス・スキャター、ミス・ヴィーラ、ミスター・ポライト(略してMP)。
実は、先日投稿した、「ヴィランズの手下のテキスト/キャラクター編」で、司会進行役も一緒に紹介する予定だったのですが、手下10人の紹介だけで結構なボリュームになってしまったので、司会進行役のテキストを別に作ることにしました。
「ヴィランズの手下 よくわかるテキスト/キャラクター編」
https://sskumatei.com/2451.html
彼らも、手下に負けず劣らず、個性的で魅力的なキャラクターの持ち主なんですよ。それに、気まぐれで気分屋のヴィランズ達の手綱を取ってショーを成立させるのは、なかなか大変な仕事でした。
いわば、司会進行役の4人は、マスターと手下をつなぐ「中間管理職」(笑)
この記事では、そんな縁の下の力持ちの彼らを全力で推していきたいと思います!
「何~、俺たちヴィランズの手下じゃなくて、司会がメインの記事を書くだたとお~? そんなもん、誰も読まねぇよ。」
って声が聞こえてきそうな、ヤンキー座りをするエイトフットのジョー。ちなみにこの方は、初代さんです。
ミスターV(ミスターブイ)は、超働き者の司会者
ミスターVは、2015~2018年に開催された「ヴィランズ・ハロウィーンパーティ」関連のアトモスフィア全部を4年間連続で仕切った、敏腕司会者です。
ヴィランズのリクルーティングの1シーン。
左から、司会のミスターV、手下のヴェール、アップルポイズン、ミスターVの助手のミス・スキャターです。
ミスターVは、シルクハットに紫色のステッキがトレードマーク。彼のマスターヴィランズは公表されていませんが、ヴィジュアルから「プリンセスと魔法のキス」(2009年公開)に登場したヴィランズ「ドクター・ファシリエ」がマスターと言われています。
ドクター・ファシリエは、主にアフリカで信仰されている「ブードゥー教」を操る魔法使いで、主人公ティアナの恋人になるナヴィーン王子をカエルにしてしまった張本人。彼は呪いの力でニューオーリンズを乗っ取り、支配しようと企んでいたのです。
ミスターVも、ブードゥー教の魔法が使えるかどうかは不明ですが、曲者ぞろいのヴィランズの手下をうまく束ねてショーを開催し続けたのですから、司会進行の手腕の方は確かなようですね。
ヴィランズ・ハロウィーンパーティは、毎年、その内容が少しずつ異なっています。
●2015年
リクルーティング/アメリカンウォーターフロントで開催。1日1回30分。出演は、ミスターV、ミススキャター、手下6人(日替わり)
ファッションチェック/ミスターV、ミス・スキャターの2人1組。1日数回開催。2人がヴィランズファッションのアイテムを乗せたワゴンを押しながらアメリカンウォーターフロントに登場。ゲストのファッションをチェックしては、アイテムを選んでヴィランズ風に仕上げていくという、押しつけがましい(笑)アトモスフィア。
●2016年
リクルーティング/メンバーは、ミスターVとミス・スキャター、手下4人の合計6人。開催場所は、プラザのステージ(地球儀がある広場)。
ファッションチェック/メンバーは、ミス・ヴィーラ、ミスター・ポライト、手下4人の合計6人。開催場所は、アメリカン・ウォーターフロント。
1回約20分、どちらも1日各所で数回開催された。
●2017年
リクルーティング/メンバーは、ミスターV、ミス・スキャター、手下4人の合計6人。
ファッションチェック/メンバーはミス・ヴィーラ、ミスター・ポライト、手下4人の合計6人。
この年は、アトモスフィアの開催はアメリカンウォーターフロントのみ。広場のガゼボ(屋根がある一角)にレッドカーペットを敷き詰めて常設ステージを作り、リクルーティングとファッションチェックを交互に上演していた。1回約20分、1日数回~最大10回開催。
●2018年
リクルーティング/メンバーは、ミスターV、ミス・スキャター、手下6人の合計8人。開催は、2017年と同じく、アメリカンウォーターフロントのガゼボ。1回約20分、1日6回上演。ミス・ヴィーラ、ミスター・ポライトは引退。
ということで、ミスターVとミス・スキャターは、4年間で一番多くのショーに登場したキャラなのです。
そんなお忙しキャラですから、ミスターVを演じている「中の人」は4、5人が担当していた模様。いずれも、パークのショーパレードダンサーで、MCもこなせる方が担当していました。
ミス・スキャター 実は、人間なんです。
ヴィランズの世界に憧れ、ミスターVの助手を務めながらヴィランズマスターを目指す、人間の女の子。
人使いが荒い師匠のミスターVや、曲者ぞろいの手下達にからかわれながらも、ショーのアシスタントから雑用係まで、こまねずみのように動き回る姿がけなげです。
グレーのリクルートスーツにツインテール、赤い眼鏡に、ヴィランズのイラスト付きのポシェットがトレードマーク。ミスターVと同様、ショーやアトモスフィアの登場回数が一番多いキャラなので、こちらも複数のMCができるダンサーさんが担当されています。
ということで、ツインテールがお団子ヘアだったり、今日はやけに美人?と、日によってビジュアルが結構違ってます。
ファッションの方も、
●2015年/薄いグレーのスーツに白いシャツ、黒い靴と地味な感じ
●2016年/ネイビーブルーのスーツに白いフリル付きブラウス、赤い靴のミス・スキャターが登場。メガネも、赤いアンダーバースタイルとファッショナブル。他に、濃いグレーのスーツも追加。
●2017年/紫色のスーツに黒いボウタイブラウス、黒い靴のミス・スキャターが登場。メガネは黒縁で、お団子ヘアになっています。
●2018年/キャリアウーマンっぽい、グレーのペンシルストライプのスーツに格上げ。前身ごろの裏地には、ヴィランズのイラストが⁉ この年、ミス・スキャターは、見事ヴィランズマスターの免許皆伝となったことを、ファッションでアピールしまくっていました。
と、徐々にレベルアップ。2015年はゲストのファッションチェックを担当していましたが、ミス・スキャターご本人のファッションをチェックすることで、彼女のキャリアアップの度合を知ることができるのです。
手下ファンの中には、実は、ミス・スキャターは、ヴィランズの影の主役で、アトモスフィアは、彼女の立身出世物語であると分析する方もおられます。
「ヴィランズの手下」の世界って、実に奥が深い!
ミス・ヴィーラ 大阪のおばちゃんとちゃいまっせ!
2016年のシーに突如として現れた、謎のファッション・アドバイザー。
紫色のショートボブに、緑色の眼鏡。黒いノースリーブワンピに、白黒のボーダーのジャケットコートを羽織った、超個性的なファッション。パッと見は、世界的ファッションデザイナー、コ〇ノジュ〇コさんにそっくりな女性です。
この方が、ミス・ヴィーラ。ファッションセンスはともかく、一目見たら忘れられないヴィジュアルであるのは確か。
見た目通りの押しの強いキャラで、ショーをぐいぐい引っ張り、ゲストのファッションを容赦なく切り捨てていきます。
この日の手下は、ホックさんとエイトフットのジョーの2人。どちらも初代の方なんですが、ミス・ヴィータの圧が強くて、何となくおとなしい感じがしたのは、私だけ?
ミス・ヴィーラが手にしているのは、エイトフットのジョーご愛用のタコの日傘。暑いからって、横取りしちゃったみたい。ミス・ヴィーラのはしゃぎっぷりに、ジョーもあきれたご様子。
右端のグリーンのスーツ姿の男性は、この後紹介するミスター・ポライトです。
ミス・ヴィーラが初登場した2016年、2017年は、アトモスフィアの1日の上演回数が数回~10回とものすごく多かったので、ミス・ヴィーラもMCが出来る複数のパークダンサーさんが演じておられます。
実はイケメンなメガネ男子、ミスター・ポライト
ミス・ヴィーラの助手として、ヴィランズの世界からやってきた男性。本業は、ファッション・コーディネーターとか。
ショーの中では、ミス・ヴィーラから「MP(エムピー)」と呼ばれていました。ほとんど小間使い扱い?
仕立ての良い、グリーンの細身のスリーピーススーツに身を包み、ポーズを決めるMP。
ヘアスタイルや眼鏡から、お笑いコンビのオリ〇ンタルラ〇オのF森君にそっくりですね。私は眼鏡男子が大好きなので、結構ツボなキャラです。
ショーでは、ヴィランズの手下や、ミス・ヴィーラのごり押しに振り回されながらも、おちゃらけでミスターVの決めポーズを演じてみたりと、彼なりにゲストの記憶に爪痕を残していました。
MPも登場回数が多かったので、複数のダンサーさんが演じています。この日の中の人は、小柄で可愛い感じ。日によって、大柄な紳士だったり、キャピキャピキャラだったりと、中の人の個性を出すのが許されたキャラだったのかなぁ。
MPの全身のスタイルはこんな感じ。手下やミス・ヴィーラに混じると、至ってフツーですね。でも、MPのファンって意外に多くて、初登場の2016年でも、MPの仮装をするゲストをちょこちょこ見かけました。
ちなみに、シーでもハロウィーン期間の大人の全身仮装がOKになったのは、2015年から。当時は、期間中の2週間だけでしたが、2017年からは、ハロウィーン期間中全日で仮装がOKになりました。
いかがでしたか。
ディズニーでは、アトモスフィアの司会やアシスタントといった脇役でも、これだけキャラを作りこんでゲストを楽しませてくれるんですね。
彼らも手下同様、シーに再び登場することはありません。
でも、彼らを演じた「中の人」には、パークのどこかでまた会えるかもしれません。もしかしたら、あなたがいつか見たショー、パレードに出演していたかも?