皆さん、こんにちは!
2020年1月8日に、政府が東京都、千葉、神奈川、埼玉に緊急事態宣言を出したことを受けて、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーは、1月12日(月)~2月7日(日)の27日間、時短、入園者数を大幅に減らす営業に切り替えることを決定しました。
パークの時短営業? 入園者数5,000人は誰が決めたの? 今回、休園しなかったのはどうしてなのかな?
この記事では、そういった疑問一つ一つについて丁寧に解説していきたいと思います。
ディズニー時短営業を発表、入園者も5,000人にセーブ
2020年年末から2021年年明け頃から、日本ではコロナ感染者が急増し、大きな問題になっていました。特に東京都の感染者増加がひどく、1日2,000人を超える日も。東京へ通勤する人やベッドタウンがある千葉、埼玉、神奈川県の感染者も急増していて、政府は感染拡大防止のため、緊急事態宣言を出す方向に動き出しました。
それを受けてディズニー側は臨時に1月8日~11日のパークの閉園を早め、9時開園~20時閉園としました。
そして1月8日に緊急事態宣言が発動。ディズニー側は正式に公式に時短、入園者数を抑えて営業を続けることを公表しました。
「東京ディズニーランド/シーの入園者数制限および閉園時間の繰り上げについて」(2021年1月8日株式会社オリエンタルランド)
http://www.olc.co.jp/ja/news/news_olc/20210108_01/main/0/link/20210108_01.pdf
公式の発表の内容をまとめると、こうなります。
項目 | 内容 |
適用期間 | 1月12日(火)~2月7日(日) |
営業時間 | 9時開園~19時閉園 |
レストラン、ショップ |
営業時間の短縮、アルコールの提供は11時~19時まで営業店舗の縮小 |
パークイベント | 1月13日から開催予定の「ハッピーフェア・ウィズ・ベイマックス」の開催延期 |
もともと1月、2月は「閑散期」で、平日は10時開園~19時閉園でしたが、土日祝は8時開園~22時閉園のフル営業でした。今回の時短営業は、平日、土日関係なく期間中ずっと9時開園~19時閉園となります。
入園者数も5,000人までに抑えると発表されましたが、ディズニーでゲストが5,000人ってどんな様子になるんでしょうか?
こちらは、パークの入園者数をまとめた一覧です。
パークの状況 | ランドの入園者数 | シーの入園者数 |
入場制限レベル | 70,000 | 55,000 |
土日祝 | 55,000~60,000 | 45,000~50,000 |
平日(火曜~木曜) | 20,000~30,000 | 20,000~25,000 |
特別日営業(企業の貸し切り) | 7,000~8,000 | 6,000~7,000 |
入園者数5,000人は、特別日営業よりもさらに少ない数字です。特別日営業とは、パーク閉園後の19時30分~22時30分に開催される、企業などの貸し切り営業のことで、この人数で人気どころは15分待ち、他は乗り放題といった感じになります。
これらの数字から、1月12日以降のランド、シーがどれだけ空いているかが想像できると思います。
1月9日からチケットが一時販売停止に⁉
先の時短営業の発表と同時に、公式ではパークチケットの販売も一時停止することが発表されました。これは入園者数を5,000人に抑えるための調整を行うのが目的で、1月14日(木)14時から1ディのみの販売が再開されています。
こちらは、1月15日(金)~31日のランド、シーのチケット販売状です。
〇は残数多め、△は残り僅か、✖は完売。-は販売なし。これは再開前からチケットが5,000枚以上売れていて、これ以上販売できない日ということです。全体にランドの方がチケット残数が少なめで、土日は両パークとも最初から販売なしになっていますね。
ニュースなどで「ランド、シーは、入園者5,000人で営業…」などと報道していますが、5,000人という数字は、政府が決めたイベントなどの規制で、
●コンサート、ライブは、1回の公演で5000人まで |
●会場施設の定員の半分まで |
このどちらか少ない方の人数を上限とする、という取り決めから来た数字です。ディズパークは通常なら4,5万人は入る施設ですから、その半分でも2万人です。現に、先に挙げたオリエンタルランドの広報でも「両パークの入園者数を制限し…」といった感じで数字は明記していません。
緊急事態宣言中もパークを営業する上で、上限5,000人は守らなければならないラインですが、ディズニーにとってこれはあり得ない数字でもあるのです。
今回の自粛営業では、自粛期間中の日付指定、ディズニーホテル宿泊者が購入するチケットは全て有効となっています。建前上は5,000人でも、チケットが1万枚売れている日があれば、その日の日付指定を持っているゲストは全員入園させることになります。
販売カレンダーが「-」の日は、コロナ感染を警戒して来園を取りやめる人もいるので、これ以上入園者は増えませんが、元のチケット販売枚数が多いので、それなりに混むと思った方がよいでしょう。
パークが空きすぎてスタンバイパス、エントリー受付打ち切り
パークの自粛営業が始まったのは、1月12日からです。13日にランド、シーの状況をリサーチしてみました。
今、ランド、シーを合わせて最も人気なのが、シーのソアリンです。唯一、終日スタンバイパス対応のソアリンでさえ、自粛営業では9時40分頃にスタンバイパスの発券を打ち切りました。タワー、センターなどの人気の絶叫系は5分待ちの乗り放題状態。トイストーリーマニア!でさえ、10分待ち程度でした。入園者数が数千人だと、シーは超ガラガラ状態です。
ツイッターでは「今日、7回目のソアリン利用」といった情報も!? 休園前はスタンバイ120分を切らなかった人気アトラクションが、自粛営業では乗り放題とは、皮肉な話ですね。
ランドの方も、スタンバイパスは終日発券なしのガラガラ。アトラクションは全てスタンバイで利用できます。
ただし、新エリアの美女と野獣、ベイマックスの2つは、午前中のみ、エントリー受付あり、13時以降はスタンバイ可という扱いです。これは、自粛期間中のバケーションパッケージでこの2つのアトラクションの時間指定を持っているゲストへの配慮と思われます。
1月13日12時頃の公式から。通常、エントリー受付は18時頃まで受け付けていますが、自粛営業では13時でエントリー受付は打ち切りです。
今まではエントリー受付に当選しても1日1回しか利用できなかったのに、2月7日までは並べば何度でも乗車できるなんて、夢のようですね。でもコロナ感染にはご注意を。
<2021年1月22日追記>
知恵袋の質問で、「1月16日(土)のランドでは、美女と野獣は1日中エントリー受付をしていた」という情報をいただきました。
先にも書いたように、チケットが再販された時点で表記が「-」(チケットの販売なし)の日は、すでに相当枚数のチケットが販売済なので、それなりに混雑すると想定してお出かけください。
シーの人気キャラ、ダッフィーに会えるグリーティング施設「サルードス・アミーゴス」は、普段はエントリー受付制度を導入していますが、自粛営業ではエントリー受付自体が中止で、並べばすぐにキャラに会えるほど空いています。ツイッターでは、「キャラグリ施設が空きすぎて、6回も並んだ💛」といったファンも。でも、ソーシャルディスタンス確保は変わりませんが。
自粛営業中は、ランド、シーともキャラグリ施設はエントリー受付なしなので、キャラグリが好きな人には、夢のような時間が過ごせそうですね。
パーク内は、一応安全だけど…
ここまでで、自粛営業のパークがいかに空いているかがお分かりいただけたと思います。ガラガラ過ぎて人と接触する機会がないから、感染のリスクもかなり低い。
今回、オリエンタルランド側も、緊急事態宣言の内容によっては、パークの休園を覚悟していたと思います。でも今回は、20時以降の外出自粛、全国一斉休校はなしといった比較的緩い規制でした。こんなに少ない入園者では営業は赤字ですが、キャストの雇用維持や物販面を考えると、安易に休園は出来なかったのでしょう。
2020年7月1日にパークが再開して以降、徹底したコロナ感染防止対策を実行してきたおかげで、パーク内でのクラスター感染は発生していません。そういった実績と経験があってこそ、自信をもって営業を継続することが出来るのだと思います。
ただし、おうちからディズニーへの行き来は、決して安全とは言えません。公共交通機関、街中の商業施設、ありとあらゆる場所に、コロナ感染の危険は潜んでいます。自粛期間中にディズニーに出かける人は、いつも以上に感染予防対策に注意してくださいね。
マスク着用、手や持ち物の除菌は、もはやコロナ時代のエチケットです。