皆さん、こんにちは。
「夢と魔法の王国・東京ディズニーランド」
「冒険とイマジネーションの海・東京ディズニーシー」
今日も、日本全国から、ディズニーを楽しむために、たくさんのゲストが来園されています。
地方のゲストの移動手段は、主に、新幹線、飛行機ですが、最近は夜行バスを利用する方も増えていますね。
当方、大阪在住で、普段は新幹線でTDRに通っていますが、1人で出かける時は夜行バスも利用します。
夜行バスって、朝、目が覚めたらTDRに到着しているので、まるでディズニーマジックにかかったみたいで、気分も上がりますよね。
ただ、夜行バスは、他の交通機関と違い平日、土日で運行本数が大きく変化します。利用者が少ない平日は運行しない便もあります。
またバスは、道路事情の影響を受けやすいため、到着時間に遅れる「遅延」が発生しがち。東京都内は、年中慢性的に渋滞が発生しており、土日祝はTDR周辺の道路が渋滞して、遅延の原因になっています。
この記事では、夜行バスで行くTDR旅行を、無駄なく有利に楽しめるポイントを色々とご紹介したいと思います。なお、当方大阪在住なので、この記事は大阪、神戸など、関西地区にお住まいの方限定の情報になります。
でも、夜行バスの運行やTDRに到着して以降の流れは、どの地域出発の夜行バスでも同じなので、これから夜行バスでTDRへ行く予定のある方にも参考になる内容になっています。
タイトルにある「3つの落とし穴」とは? そのヒントとなるキーワードはこちら。
●バスターミナル
●キャリーケース
●パスポート付きプラン
さぁ、あなたが今、計画しているその夜行バスプラン。果たして、目いっぱいTDRを楽しめるものでしょうか?
TDRには、バスターミナルが4つもある!?
TDRとは、「東京ディズニーリゾート」の略称です。
東京ディズニーリゾートとは、舞浜地区にある、東京ディズニーランド(以下、ランド)、東京ディズニーシー(以下、シー)、ディズニーホテル、オフィシャルホテル、ディズニーリゾートライン、商業施設イクスピアリまでを含めた施設全体を指します。
次に、ランド、シーにはそれぞれ2箇所ずつ、バスターミナルが設置されています。
各パークのバスターミナルに発着するバスの内訳は以下の通り。
<ランドバスターミナル・イースト>
JR系高速バス、京成バス系の、夜行バス
セレブレーションホテル、東京ベイ舞浜ホテルファーストリゾート、パートナーホテル、グッドネイバーホテルの、シャトルバス
<ランドバスターミナル・ウェスト>
高速バス会社が運行する、高速バス、夜行バス
<ディズニーシーバスターミナル・ノース>
JR系高速バス、京成バス系の夜行バス、
セレブレーションホテル、パートナーホテル、グッドネイバーホテルのシャトルバス
<ディズニーシーバスターミナル・サウス>
高速バス会社が運行する、高速バス、夜行バス
普通、「TDR行きの夜行バス」は、JR系、京成バス系と、高速バス会社系に2分されます。
JR系、京成バス系は、毎日休まず運行している定期路線バスで、道路事情によって、予定到着時間より早くバスターミナルに到着した場合は、そのまま停留所に進入してゲストを降ろすことが出来ます。
一方、それ以外の高速バス会社のバスは、TDR側との、駐車場利用の契約により、午前7時より早くTDRへ到着しても、各バスターミナルへ入場することが禁止されています。
なので、バスが予定時刻より早めにTDRに到着しそうな時は、パーク周辺を周回して時間をつぶしています。
午前7時過ぎの、シーバスターミナル・サウスで撮影。奥から、ウィラー、JAMJAM、リモンバスです。
この時間帯は、夜行バスが続々とバスターミナルに進入してくるので、バス好きにはかなり興奮ものの光景です。(笑)
よく見ると、3台とも、車種が同じですよね。実はこういった大型バスのメーカーは、国内では、いすゞ、日野、三菱ふそうの3社しかないんです。画像の車種は、日野セレガハイデッカーで、夜行バスに多く採用されています。
それと、
「ランドに行きたいのに、シー着便しかない」
「シーに行きたいのに、ランドで運転終了~」
といったお悩み相談が、Yahoo知恵袋でもよく出てきます。
この辺は、各バス会社とTDR側の契約の関係で、バスターミナルを使用する時間帯、本数が関係しています。
行きたいパーク着の夜行バスがない場合は、バスを降りてから、ディズニーリゾートラインを利用して、目的のパークまで移動することになり、ゲート前に並べる時間が、さらに遅くなってしまいます。
夜行バスを選ぶ時は、まず最初に、どこのバスターミナルに到着するバスなのかをしっかり確認しましょう。
キャリーケースは、パーク内持込不可!!
夜行バスを下車してから、ゲート前までの流れは、以下の通り。ランド、シーとも、大体同じです。
バスを下車➡バスのトランクルームに預けた荷物を受け取る。(これが、意外に時間がかかる)➡ゲート前に並ぶ。
ここで注目!
ランド、シーとも、パーク内には、キャリーケースやスーツケースなどの、大型の荷物は、持込みが出来ません。
なので、大きな荷物はコインロッカーに預けないといけません。これ、意外と知らない人が多いんですよね。
以前、早朝に、舞浜駅からランドへつながるスロープ「ペデストリアンデッキ」を歩いてランドへ向かっていたところ、すぐ前に大きなスーツケースを2個持ったカップルがいました。
楽しそうにおしゃべりしながら、そのままランドの入場ゲートの方に向かおうとしたところ、キャストさんに呼び止められ、スーツケースをコインロッカーに預けるように指示されていました。2人とも「え~、そうなのぉ?」って感じでしたね。
そのスーツケース、ゴルフバッグ用の超特大でないと入らないようなサイズだったので、その後、コインロッカーを探すのも大変だったと思います。それが原因で、入園がかなり遅れたかも?
で、ランド、シーとも、バスターミナル近隣に、コインロッカーブースがありますが、キャリーケースが入る特大(77×36×57cm 800円)は数が限られています。
画像の左側が、キャリーケースが入る、特大サイズ、800円。奥に見えるのは、ゴルフバッグが入る超特大800円と、小型400円。
右側3段は、大型600円です。他に、中型4段500円、小型5段400円があります。
もし、土日などの混雑日に、バスが遅延した場合、すでに、バスターミナルのコインロッカーが満杯になっていることもあります。
そうなると、大きな荷物を持ったまま、ゲート前にも並べず、立ち往生することになります。
バスがランドバスターミナル着だったら、JR舞浜駅1階のコインロッカーブースが、最後の砦です。ここはスペースが広く、かなりの個数のコインロッカーがあるので、空いている可能性も高いです。
シーは、ノース、サウス各バスターミナルの常設のコインロッカーブースが満杯になると、リゾートラインのシーステーション1階に、臨時の手荷物預かり所がオープンします。
ただし、ここがオープンするのは、10~11時頃で、預けるまでに長い行列が出来ることもあります。その日が8時開園だったら、荷物を預けるまで入園できないので、午前中のパークの予定がパァになってしまいます。
リゾートラインのシーステーション1階にある、手荷物預かり所。普段は、シャッターで閉ざされています。シー周辺のコインロッカーが満杯になると、シャッターを開けて、手荷物預かり所を開設します。
料金は、荷物の大きさに関係なく、1個に付き700円。これは、キャリーケースが入る、特大型と同じです。
ただ、2019年10月に消費税が10%になって以降、特大型のコインロッカーが、800円に値上がりしているので、こちらも、1個800円になっていると思われます。(後日、確認する予定)
<2019年12月19日追記>
先日、TDRへ出かけた際に、シーステーションのキャストさんに、手荷物預かり所の料金について、問い合わせてみました。
すると、
「今は、ここでは、荷物の預かりはしておりません。今後は、サウスゲート側の、旧ペット預かり所の建物が、手荷物預かり所になります。」
と言う回答をいただきました。料金については、おそらく値上げするだろうけどまだ未定との事でした。
いや~、これって、どこにも出てない情報では? ペット預かり所は、3年ほど前に閉鎖された施設ですが、サウス側のコインロッカーブースに隣接している大きな建物なので、手荷物預かりには十分なスペースがあります。
先にも書いたように、ランドには手荷物預かり所がないので、今後、コインロッカーが満杯になったら、シーの手荷物預かり所まで行ってください、と言うことになりそうです。
例えば、混雑日にTDR、キャリーケースありで、初日にランドで、コインロッカーが全滅だったら、荷物を預けるためだけに、わざわざシーまで行くことになりそう。これは、めちゃくちゃ痛いタイムロスですね。
そういったアクシデントを回避する、唯一の手段は、
「大きな荷物を持っていかないこと。」
TDRの周辺ホテルや、京葉線沿線のビジネスホテルは、事前に、荷物を宅配で送ることが出来ます。
キャリーケースなしで、手荷物だけの移動だと、バスを降りた後、荷物を受け取る必要がないので、すぐにゲート前に並ぶことが出来ます。
荷物の送料は、宅配、ゆうパックいずれも、ダンボール箱120サイズで、1,500円前後かかります。
でも、その分、早くゲート前に並べてスムーズに入園できます。
例えば、TDRが販売している、FP付きの旅行プラン「バケーションパッケージ」(略して、バケパ)では、通常のFP「ファストパス・D」の料金は、1枚3,000円相当です。ソアリン、トイストーリーマニア!に使える「ファストパス・A」は、5,000円相当もします。
ちなみに、バケパには、FP1枚ごとの料金表示はありませんが、各プランごとのFPの枚数の違いと、料金の差額から、FP1枚の料金を計算することが出来るので、FPの値段はそうやって算出しました。
ということで、大きな荷物を持たずに夜行バスに乗ると、宅配料金以上のメリットがあるということですね。
パスポート付きプランを選んではいけない!
夜行バスの予約方法にも、いろんなプランがあります。例えば、バス会社が企画するパックツアー、旅行会社が企画するパックツアーなど。
プランの内容も様々ですね。
●出発地からTDRまでの、バスのみの予約
●出発地からTDRまでのバスに、パスポートがセット
●出発地からTDR間のバス往復に、ホテル、パスポートがセット
Yahoo知恵袋でも、卒業旅行のシーズンが近づくと「夜行バスで、TDRへ行きたいです。パスポートがセットされた、お得なプランはありますか?」といった質問が増えてきます。
卒業旅行でTDRに出かける場合、パスポートやホテルがセットになった、パックツアーを利用する方も多いですね。プランを申し込むだけで後は出かけるだけなので、旅行初心者には便利な商品です。
ところで皆さん、TDRのパスポートって、どこで買っても定価だというのは、ご存知ですか?
夜行バスにパスポートがセットされた、お得なプランがあったとしても、それはバス料金がリーズナブルなだけで、パスポート代は1円も安くなっていません。
それに、パスポート付きプランでは、どこのバス会社でも、パスポートは乗車前に手渡しではなく、下車後、現地で配布となっています。
ランドバスターミナルだと、バスターミナル施設(バス乗務員の休憩所がある建物)前、シーだと、サウス側のピクニックエリアでお渡し。しかも、配布開始は、開園時間の30分前からです。
例えば、8時開園の日に、7時着のバス利用だと、バスを降りて荷物を預けてパスポートを受け取って、と大忙しですよね。
2人以上いれば、並ぶ人、荷物を預ける人、パスポートを受け取る人と作業を分担できますが、それでも慣れない場所での別行動は効率が悪いし、不安も付きまといます。
また、ランド、シーとも、効率よくアトラクションを利用するには、1時間の開園待ちが基本。
7時に現地着の時点で、すでに出遅れているのに、パスポートの受け取りで余分な時間を食うのは、時間のロスが大きすぎます。
もうひとつ、1~2月の閑散期は、パークが10時開園の日があります。
10時開園の日にパスポート付きプランを申し込むと、バスは7~8時台に到着しても、パスポートのお渡しは「開園時間の30分前」のままなので、朝の時間がものすごく無駄になります。
この時期に、夜行バスを予約する時は、下車後の流れまでをしっかり確認しましょうね。
今は、コンビニやオンラインで、簡単に、事前にパスポートが準備できます。パスポートが手元にあれば、バスを下車したらすぐにゲート前に並べます。
はっきり言って、
パスポート付きプランを選ぶメリットは、何もありません。
ラギおすすめの夜行バスの利用法
では、私が、夜行バスでTDRへ出かける時の、予約の手順をご紹介しましょう。私は共通年パスを持っているので、TDRへ出かける時は、往復の交通機関とホテルを手配するだけで済みます。
旅行日程が決まったら、ネットの旅行サイトで夜行バスを予約。私は、楽天トラベルを利用することが多いですね。理由は、取り扱い件数が多くて検索もしやすいから。料金は、楽天カードで決済するので、お手軽&楽天ポイントもたまります。
利用するバスのタイプは、基本、「3列独立シート」です。パークを目いっぱい楽しむためには、しっかり寝ることが肝心ですからね。
バスのシートの仕様や備品も細かくチェックします。最近はブランケットやスリッパは標準装備です。私的には、仕切りカーテンの有無がポイントかな。
運行距離で料金が決まる鉄道と違い、夜行バスは利用客の数と出発日の曜日のバランスで料金が決まります。
なので、同じ時間発の便でも、平日はリーズナブル、土日着は割増料金になります。卒業旅行で利用する場合は、日程を平日発にすると予算が抑えられます。
お住まいの地域から、早朝着のTDR行のバスが出ていない場合は、午前5時台東京駅着の夜行バスを選択し、京葉線でTDRまで移動するのがおススメです。
私は、仕事の休みの関係で、行きは新幹線の始発、帰りは夜行バス利用という時もあります。
今のTDRは、1~2月の一部を除き、ほぼ通年で8時開園~22時閉園となっています。
閉園までパークを楽しみたいのに、TDR発の、帰りの夜行バスは、20時~21時台ばかり。そういったお悩みはありませんか?
なぜ、22時台TDR発の夜行バスが少ないのか?
それは、夜行バスの運行スケジュールが関係しています。
夜行バスの利用者の中で、TDR行を選ぶ人は、実は少ないんです。それよりもビジネス、イベント、スポーツ観戦目的の利用者の方がはるかに多い。だから、東京、大阪、名古屋などの主要都市を結ぶ夜行バスの本数はとても多いです。
その中の一部のバスが、運行ルートをちょっと延長して、TDR発にしているということ。
東京発の需要は、22~23時台が多いので、東京駅から30~40分かかるTDRは、始発を20~21時台にする必要があります。ということで、閉園までパークを楽しみたい日は、東京発23時台の夜行バスを予約します。
夜行バスって、シートタイプによって、乗車中の快適度が全然変わってきます。私は「バス」自体が好きなので、乗ってみたいシートタイプのバスから、TDRのプランを組み立てることもあります。ここまでくるとかなりマニアックですね~
こちら、ピンクのバスでおなじみの、ウィラーの「コクーン」。
たまに、大阪発TDR行きで、コクーン車両が投入されていることがあり、その便を見つけたら、利用していました。コクーンは、シートが、ブースタイプの個室仕様で、バス1台に18席だけという、贅沢な車両です。
ブースには、モニターがあり、映画の他に、TVゲームも楽しめます。でも、ゲームに没頭していたら、翌日のディズニーに響くんだけど・・・
同じくウィラーの、ニュープレミアムのシートも、幅が広くて、座り心地がいいです。今は、VIPライナーの「グランシアファースト」がお気に入り。また乗りたいな~
では、この記事が、皆さんのお出かけの参考になれば、幸いです。
<2020年2月23日 追記>
ウィラーが運航していたバス車両のコクーンは、2018年12月23日で、販売を終了、ニュープレミアムも、2020年1月半ばで、販売を終了しました。
以降は、新型シートを導入した車両が、各路線に投入されています。