ディズニーチケット6月の日付指定が売れ残っている理由とは?

皆さん、こんにちは。

2021年5月10日(月)に、デイズニーは「オンライン限定の日付指定」(以下eチケと略す)を現金で払い戻しすることを発表しました。

現在、ディズニーは「オンライン限定の日付指定」でしか入園できません。チケットを買ったものの、感染を心配してお出かけを日延べしているうちに利用期限が迫ってしまい、ディズニー側への問い合わせが増えたことへの対応と思われます。

そして、払い戻し決定が発表されてすぐの5月14日(水)に次の6月分のeチケの販売があったのですが、今までとは違う大きな変化が起こりました。

そこで今回は、eチケの払い戻しが引き起こしたチケットの販売状況の変化について深堀りしていきたいと思います。

 

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eチケの払い戻しは「大事件」⁉

 

パークが再開した2020年7月以降は、「オンライン限定の日付指定」でしかパークには入園できなくなっています。

eチケの利用期限は、購入した日から1年間で、利用期限内なら何回でも無料で指定日が変更できます。しかし、コロナ禍が長引き、1月には2回目の緊急事態宣言が発動。宣言中は1日の入園者数が上限5,000人に制限されました。2回目の緊急事態宣言は1月12日~3月21日まで継続されました。

eチケの日付変更は、指定日のチケットに空きがないと変更できません。入園者数が少ない=販売するチケットの枚数も少ないので、2回目の宣言中に指定日を変更できないゲストが多発してしまいました。

4月1日からは入園者数が1パーク2万人までに引き上げられましたが、それでもチケット争奪戦に勝てず、日付変更ができないゲストは、利用期限が迫ってくるばかりです。

 

ディズニーのチケットは、以前から現金での払い戻しは出来ませんでした。でも、書き換えのたびに利用期限を1年間延ばすことができたので、利用期限切れになることはありませんでした。

しかし、2019年6月4日にチケットの書き換えに関するルールが大きく変更されました。要点は3つ。

  • チケットの利用期限は、購入日から1年間。書き換えによる利用期間の延長は廃止。
  • 変更できるのは、パーク指定、日付変更のみ。
  • 「差額が生じる券種変更」は一切不可。例)年齢区分変更、マルチデーパスポートの使い残し分の変更など。チケットのアップグレード、ダウングレードが不可能になった。

 

この制度変更により、ディズニーのチケットは購入してから1年間の間に入園しないと、失効してしまうようになりました。

しかし長引くコロナ禍で、例外的にeチケの現金での払い戻しが決定。これは、ディズニー自らがチケットの基本ルールを覆したしたことになります。筆者的には、これを大事件と呼ばずにどうする⁉ってくらいの驚きです。

 

 

払い戻し開始は7月以降になる?

 

eチケの現金での払い戻しが発表されたのは、2021年5月10日(月)です。

eチケの払い戻し専用WEBサイトは、現在運営している紙チケ用払い戻しサイトとは別になります。専用サイトは現在工事中で、6月中には案内を開始とのことなので、受付開始は7月からになりそうです。

eチケの払い戻し対象チケットは、

  • 利用期限が2022年5月10日までのもの
  • 2021年5月10日までに購入した日付指定

となってます。

 

eチケの払い戻しについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

ディズニーeチケが現金払い戻し可能に⁉いつから?手続きはどうやるの?よくわかる解説

 

https://sskumatei.com/3623.html

 

パーク再開が発表されたのは2020年6月23日。25日には日付指定の販売が再開しました。その後、都合がつかない、コロナ禍再燃で行く機会を逃したりして、6月末や7月に利用期限が来てしまうゲストが出てきているのです。ディズニーのチケットは大人8,200円で結構高い。チケットをパァにしたくないと焦る気持ちはよくわかります。

そういうゲストのために、払い戻しのシステムは紙チケ用を流用すればいいんだから、もっと早く受付開始できるのではと思うのですが、ディズニー側は受付開始まで約2か月の時間を取りました。なぜなんでしょう?

その疑問の解決につながるヒントが、5月12日(水)のチケット販売日にありました。

 

 

日付指定が大量に売れ残っている⁉

 

 

こちらは、5月19日(水)11時の時点でのチケット販売状況画面を保存したものです。

ディズニーのeチケは、利用日の1か月前に1週間分をまとめて販売するパターンで売り出しています。パーク再開以降は、販売初日に売り出された1週間分がほとんど売り切れる状態が続いていました。

しかし5月12日、19日に販売開始したチケットはまだまだ在庫ありの状態になっています。

千葉県のまん防は5月31日で終了する予定ですが、イベントなどの人数制限は6月30日まで継続されることが発表されています。ということで6月のディズニーのeチケも、今のところ1日5,000枚限定です。さすがに土日は売り切れていますが、今までは平日でもこんなに売れ残っていることはありませんでした。

では、何が原因でeチケが売れ残っているのか? 考えられるのは、eチケが払い戻し可能になったことです。

つまり、今までのチケット争奪戦は、利用期限が迫ったeチケを持ったゲストが、とにかくいつでもいいから、チケットの日付変更をしなければ!といった焦りが引き起こしていたものだったんです。

利用期限が近いeチケが払い戻しできるのなら、日付変更する必要はない。何時間もスマホに張り付くチケット争奪戦から解放される~

これはゲスト側にとってはこの上ない「僥倖」ですよね。

 

eチケの日付変更は、手数料は不要。平日や土日等料金が同じチケット間なら、差額も発生しません。ディズニー側にしたら、毎週売り出すチケットが完売しているのに、チケット売り上げが伸びない? なぜなんだろうと調査したら、新規販売分の多くが日付変更に回っていたことが判明。これは一方で、新規のゲストがチケットが買えなくてパークに来れないことを意味しています。

ディズニーお客様相談室には、利用期限が迫ったチケットを持つゲストからの払い戻しの問い合わせが殺到していて対応が大変。電話がなかなかつながらなくて、ゲストも殺気だってるし…

そこでディズニー側は、5月10日を区切りにして、販売したeチケを一旦整理しようと考えた。それが今回のeチケ払い戻しの真相と思われます。

発表から払い戻し開始までの猶予期間は、チケット書き換えのゲストの人数や動向のデータを取り、そこから新規でのチケット購入をしやすくする手段を編み出すのではと予測します。

 

実は日付指定は、指定日に入園しなくても何のペナルティもないんです。でも今は入園者数が制限されているので、当日ドタキャンは、パーク的には「欠員」が出ることになり、その分売り上げが取れません。

今後は、eチケ専用の払い戻しサイトのオープンと並行して、日付変更のルールに何らかの規制がかけられるのではと私は睨んでいます。

 

これは、公式に出ている、払い戻しの対象となるチケットの条件の画面です。

2つ目のチェックの「5月11日以降に新規購入、変更の手続きを行った場合は払い戻しの対象外。有効期間内にご使用ください。」という表現は、安易な日付変更を繰り返すゲストに突き刺したディズニー側の怒りの五寸釘だと私は感じました。

 

では、この記事が皆さんのお出かけの参考になれば幸いです。

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