皆さん、こんにちは!
今年2023年は「ランド開園40周年」の記念の年ですね。コロナ禍もようやく下火になって、久々にディズニーに行きたいな、という人も多いと思います。
さて、ディズニーがコロナ禍から再開した2020年7月以降、ディズニーのチケット事情は大きく変化しました。
休園前は「キャラのイラスト付き紙チケ」(以下、紙チケと略す)が主流でしたが、2023年現在はほとんどがスマホに表示する「eチケ」に置き換わりました。
現在、存在する「紙チケ」は、株主優待券、スポンサーパスポート、ディズニーホテルの宿泊特典で買えるチケットくらいになっています。
今のディズニーは基本「オンライン限定の日付指定」でしか入園できなくなっていて、日付指定がない紙チケは事前に公式に入園日を登録しないと使えません。
その最新の制度が「入園予約」です。
今回は、この入園予約についてまとめた記事を作成しました。株主優待券やスポンサーパスポートでパークに行く予定がある人は必見の内容です。
2023年6月に配布された最新の株主優待券のデザイン。カラフルな40周年コスのミッキーが可愛いですね。
「入園予約」はどうやってするの?
最初に、今回の「入園予約」制度は、2023年6月1日から始まりました。
それ以前の紙チケは、「抽選による入園」、「事前日付指定入園」という制度で日付指定に変更してしていました。
以前の制度は、入園前にチケットをディズニーアプリに取り込むことが出来ませんでしたが、新しく発足した「入園予約」では、入園日を予約した時点からスマホのディズニーアプリにチケットを取り込んで「eチケ」にできるのが大きな改良点です。
入園予約の手順はとっても簡単。スマホのディズニーアプリから「入園予約」のサイトにアクセスして紙チケのQRコードをスキャン➡行きたい日を選んで登録するだけで手続き完了です。
パソコンでの登録も可能で、公式の「予約入園」のサイトにアクセスし、紙チケのチケット番号を入力して入園日を指定します。
公式の「予約入園」のサイトはこちら。
https://www.tokyodisneyresort.jp/ticket/change/admission.html
予約した入園日に入園できなくなって日付変更をしたい場合も、上記のサイトにアクセスして新しい入園日を指定するだけで変更可能です。「抽選による入園」、「事前日付指定入園」では、指定した入園日をドタキャンすると、次の入園日が指定できるのは2か月後になるというペナルティがありましたが、「入園予約」ではそういった不利は解消されています。
ただし、希望日の表示が「✖」の日は選択できません。なぜ「✖」が付く日があるのかは、次の項で解説します。
(公式より抜粋/ディズニーアプリ版)
こちらが入園予約で入園日を選択する画面です。予約開始は2か月先の同日の14時から可能。スポンサーパスポートのみ、3カ月先の予約ができます。
入園予約では、最初に紙チケのQRコードを読み込む作業を行うので、その時点で株主優待券、スポーンサーパスポートといった券種を判別するようです。
希望日が〇なら予約可能。「✖(在庫なし)」「ー(2か月以上先)」の日付は選択できません。
入園予約には「上限」がある!?
「事前日付指定入園」制度では、申込者が希望する日付、枚数は100%通りました。例えば、GWや3連休などの混雑日に、株主優待券20~30枚といった大口の予約も可能だったのです。
でも、「入園予約」では「1日当たりの入園枚数が一定数に達した場合」(サイトにある一文)、日付に✖が付き、予約できなくなります。これが「✖」印の日が出来る理由です。
入園予約の申し込みは先着順で、スポンサーパスポートは3か月前から予約可です。例えば、土日祝や3連休、夏休み、お盆期間など、通常のチケットが完売するような混雑日は、入園予約も希望者が多くて「✖」印が付く恐れがあります。
ディズニーでは今でも入園者数を制限して営業を続けていて、ランド、シーとも上限は5万人と推測されます。
ランド、シーそれぞれのパークのチケットの販売枚数の内訳は、大体こんな感じに分類されると考えられます。
チケットの分類 | 総入園者数に対する割合(%) | チケットの種類 |
公式の予約・購入サイト ディズニーアプリ |
60% | eチケ |
ディズニーホテル宿泊者 バケーションパッケージ オフィシャルホテル、パートナーホテル泊の「入園確約プラン ディズニーストア(関東の一部の店舗のみ販売) |
30% | 紙チケ |
旅行代理店(チケットのみの販売) | 2% | 直接入園予約券(A4サイズ) |
コンビニ(マルチメディア端末で発券) | 5% | 直接入園予約券(コンサートなどのチケット形式) |
株主優待券・スポンサーパスポート枠 |
3% | 紙チケ |
ディズニーでは、2023年4月1日から、チケットで変更できる項目が、日付変更と年齢区分変更の2つだけになりました。実際によくある「パーク変更」が出来なくなってしまったのです。
それだけ、入園者数の把握がパーク運営で重要だということですね。
「ソアリン」のスタンバイが360分!?
画像は、ソアリンが開業してすぐの夏休み、2019年7月28日9時頃のスタンバイ状況。信じられない数字ですが、休園前のソアリンは、開業以降、毎日こんなすごいスタンバイ時間をたたき出していました。
新アトラクションにゲストが集中するのはいつものことですが、シーのソアリンは桁違いですね。当時はオープンパスポートや年パスなど「日付指定」でない入園者も多く、シーにゲストが集中しすぎていました。
2023年現在は、チケットを全て「日付指定」にし、入園者数も抑えているので、ソアリンのスタンバイは長くても120分くらいまでになっています。
パークが入園者数を制限して営業している理由は、表向きは「ゲストの満足度を上げるため」「タイムパフォーマンス(略してタイパ)の向上」を上げていますが、本音は、「限られたキャストでパークを回せる上限が5万人」ということのようです。
コロナ禍前のパークの営業時間は、平日、土日に関係なく、8時開園~22時閉園でした。しかし、コロナ禍以降で、緊急事態宣言やまん防が出ていた時期は、10時開園~19時閉園という超時短営業でした。
2022年4月にテーマパークの規制が緩和されて以降は、8時30分開園~21時閉園が定着しています。コロナの規制が無くなった2023年5月以降も閉園時間が21時のままなのは、21時~22時の1時間当たりの売り上げより、キャストの人件費の方が高くつくからと思われます。
2020年7月にパークが再開して以降、ディズニーでは基本「オンライン限定の日付指定」でしか入園できなくなりました。チケットを全て日付指定にすることで、事前に入園者数を把握し、それを元に必要最小限のキャストを手配する。オリエンタルランドは、人件費を極力抑えることで、コロナ禍で大打撃を受けた経営状況の回復を図っているのです。
ランド40周年イベントに関連して、オリエンタルランドは株主に対して株主優待券をいつもより多く配布しています。ディズニーのスポンサー企業でも、ランド40周年関連のキャンペーンをたくさん開催して、パークチケットのプレゼント(券種はスポンサーパスポート)を行っています。
ということで、これからは「日付指定がない紙チケ」を持つゲストの来園の急増が予想されます。でも入園者数制限をしているパーク側としては、予想外のゲストの大量来園はちょっと困る。そこで「入園予約」という制度を整備してチケットを事前にeチケに置き換えられるようにし、併せて入園予約の人数に上限を設けたのでしょう。
以前から「事前に紙チケをディズニーアプリに取り込めないのか?」といった要望は多かったし、入園してすぐにスタンバイパスやエントリー受付が出来るのはゲスト側にしても大きなメリットです。
2020年7月にパークが再開して以降、ディズニー側は、休園前に販売した紙チケや株主優待券の対応に膨大な手間と時間を費やしました。休園前の紙チケへの対応が全て終了したのはパーク再開から3年も経過した2022年5月31日でした。
でもそれ以降も、手元に紙チケが残っているのを見つけて、「これはどうすれば使えますか?」といった質問が、Yahoo知恵袋のテーマパークカテでいまだに出てくるんですよ。そういった質問に付く回答はいつも一つ、「そのチケットは、すでに紙くずです。」
ということで、お手元に株主優待券やスポンサーパスポートがある人は、この制度を使って、早めにチケットを使い切ることをおすすめします。