皆さん、こんにちは。
今年ももう7月ですね。パークがコロナ禍の休園から再開したのは、2020年7月1日。あれから1年も経つのに、コロナ禍は収まるどころか、新種の変異株が次々と発生していて感染が拡大しています。
さて、パークが再開して以降は「オンライン限定の日付指定」でしか入園できない状態が続いています。チケットの販売は公式がメインで、学生さんたちの利用が多かったコンビニ販売は、ずっと停止したままでした。
そのディズニーチケットのコンビニ販売が、6月24日から突然再開!? このニュースはネットやSNSで一気に広まりました。でも、パーク休園前のチケット販売とはちょっと様子が違う?
そこで今回は、再開後のディズニーチケットのコンビニ販売分について、とことん深堀してみたいと思います。
コンビニ販売とオンライン販売の違いとは?
パーク再開後のチケットは、オンライン限定、支払いはクレジットの3Dセキュア対応のみという対応です。クレジットカードは、基本、一定の収入がある社会人でないと作れないので、クレジットカードを持てない学生さん達は自分でチケットを買うことが出来ませんでした。
https://sskumatei.com/2742.html
今までは、カードを持っている家族、友人の家族、親戚、知人にまでお願いして代理でチケットを買ってもらうなど、なかなか大変だったようです。
コンビニで販売するディズニーのチケットは現金で買えるので、クレジットカードを持っていない人にはうれしい制度ですね。
実は、ディズニーの予約・購入サイトで販売しているチケットと、コンビニで販売しているチケットは、異なる点がいくつかあります。主な相違点を一覧表にまとめてみました。
チケットの内容 | ディズニー予約・購入サイト | コンビニ |
名称 | eチケット/スマホ表示 | 直接入園予約券/コンサートチケットタイプ |
販売元 |
東京ディズニーリゾート |
JTB HAT販売センター |
新規チケットの発売日/指定日 | 毎週水曜日の14時から/およそ1か月先の日付まで | 毎週木曜日の午前6時から/およそ1か月先の日付まで |
日付変更の方法/キャンセル | 利用期限は1年間。利用期限内なら無料で何回でも指定日が変更できる/キャンセル不可 | 利用期限は1か月。日付指定の変更は、一旦キャンセル➡新規購入の形で行う。返金までに時間がかかる |
まず、コンビニのチケットの販売元は「東京ディズニーリゾート」(以下、公式と略す)ではなく、旅行会社JTB傘下の「JTB HAT販売センター」で、いわばディズニーの委託販売です。そのため、チケットの販売枚数は公式とは別枠で、互換性もありません。公式で残っていても、コンビニは完売という現象が起こるのはこういう仕組みの違いからきています。
パークが再開して以降、新規のチケットは利用日のおよそ1か月前の1週間分をまとめて販売というパターンです。おそらく、パークが通常営業に戻るまで、このパターンは続くでしょう。
新規のチケットは毎週水曜の14時に販売が開始します。同じ日付のコンビニ販売分は、木曜の午前6時から販売開始です。ただ、コンビニや店舗によっては、販売端末のデータ更新にタイムラグが生じる場合があるそうです。今後、コンビニ販売のデータが蓄積されたら、どのコンビニのどこの店の更新が早い!といった傾向が出てくるかもしれません。
6月24日からチケットを販売しているコンビニは、ローソン、ミニストップ、ファミリーマートの3社。7月29日からはセブンイレブンも参入します。
コンビニのチケットは日付変更が面倒
コンビニでのディズニーチケットの販売再開は、チケットが買いやすくなってうれしいですが、一方で日付変更が恐ろしく面倒だというリスクがあります。チケット代が戻ってくるのにもかなりの時間がかかるので、コンビニでチケットを買う場合は、確実に出かけられる日のチケットを購入するようにしましょう。
コンビニでチケットを買ったけど、指定日に行けなくなった場合は、すぐに返金手続きを行いましょう。返金までには1か月以上かかるので、お出かけを別の日に変更する場合は、先に変更後のチケットを手配し、それと並行して返金手続きを行いましょう。お金が返ってくるのを待ていたら、お出かけが1か月も2か月も先になってしまいます。
コンビニのチケットの返金の手順はこちら。
①JTB HAT販売センターに電話して、チケットの取り消しを依頼。 ℡0570-016088 取り消しにはチケットの予約番号が必要なので、手元にチケットを準備して電話しましょう。この番号はナビダイヤルで、携帯からだと20秒/10円の通話料が発生します。 |
②チケットを郵便で送る。 <送り先> 〒880-0804 熊本県熊本市中央区辛島町5-1 日本生命ビル5階 JTB HAT販売センター宛て チケットは普通郵便(2021年7月現在は84円)でも送れますが、万一紛失した場合は追跡調査が出来ません。最低でも特定記録郵便(基本料金+160円、ただし損害補償はない)、できれば簡易書留(基本料金料金+320円、5万円まで損害補償あり)で発送しましょう。 |
③取り消しが完了すると、こちらから指定した銀行口座にチケット代金が入金されます。ただし、手数料等が差し引かれるので満額は返ってきません。 取り消し手数料/200円(指定日の15日以上前の早期に取り消した場合は100円) 振込手数料/ゆうちょ銀行、三井住友のみ220円、それ以外は550円 |
このように、コンビニチケットの取り消しは手間と時間がかかる上、細かい手数料がいろいろかかって、返金額が1,000円くらい目減りします。
コンビニチケットが再開した裏事情とは?
ディズニーパークがコロナ禍で休園する前は、コンビニでディズニーのチケットを買うのは、最も簡単な方法として学生さん達に支持されていました。
今回、コンビニ販売が再開した時、「日付指定が1ケ月先しか買えない⁉」と驚いていた人がいましたが、休園前のコンビニチケットも、日付指定のみで指定日は1か月先まで、オープン券の販売はなしだったんですよ。パークが休園したのは1年以上も前だから、当時のことはもう忘れちゃったのかな?
コンビニ販売が再開した6月24日は、その時点で公式で販売していた日付指定7月31日分までが購入可能でした。店頭端末の画面の仕様上、8月分まで表示されていたそうですが、8月のチケットは公式でもまだ販売されていなかったので、コンビニでも買うことはできませんでした。
このニュースはSNSなどであっという間に広まり、26日頃にはコンビニ販売分のチケットは完売しています。やはり、チケットがすぐ買えるのなら、ディズニーに行きたい人が多いんですね
以降、毎週木曜の午前6時に、およそ1か月先の日付指定が1週間分まとめて販売されます。この記事を書いている時点で公式の最新の販売日はこちら。
●2021年7月7日14時販売開始/8月7日(土)~13日(日)
同じ日付指定が、コンビニでは7月8日午前6時から販売開始されます。
ディズニーパークが再開したのは、2020年7月1日からですが、以降、入園者を通常の半分に抑えて営業を続けています。最大でおよそ2万人ですね。ちなみに休園前のパークはランド、シーとも平日で1日4~5万人、土日は6~7万人は受け入れていました。
その後、2020年12月頃からコロナ禍が深刻化し、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置(まん防)がずっと続いていて、今のパークは1日1万人くらいしか入園させていません。
入園者を大幅に減らしているため、販売するチケットの枚数も少なくて、新規のチケット販売日はディズニーのサーバーがパンクするくらいアクセスが殺到して「チケット争奪戦」が巻き起こっていました。
その状況が、2021年5月10日(月)を境に大きく変化しました。実はこの日に公式が「利用期限が近いeチケットの現金での払い戻しを受け付ける」と発表したからです。
発表直後の5月12日(水)のチケット販売サイトのアクセスが激減、日付指定も数日間買える状態が続きました。今までのチケット争奪戦の激しさを知っている者にしたら、これは大事件でしたね。
https://sskumatei.com/3623.html
このことから、今までのチケット争奪戦は、利用期限が近いeチケを持っているゲストが、利用期限を延ばしたくて無理からに日付変更していたのが原因の一つではと思われます。でも、日付変更をしてチケットの利用期限が伸びる制度は、2019年6月3日で廃止されているんですよね。これって、意外と知られていない情報なのでしょうか?
つまり、eチケの争奪戦に参加していた多くのゲストは、意味のないことに時間を費やしていたことになります。
そして6月15日(火)、今度は「eチケの送る/戻す機能を6月21日で廃止。以降はグループ作成でチケット情報を共有する」という大ニュースが発表されたのです。
実はディズニーのeチケは転売にはからきし弱い仕様で、以前から不正譲渡や転売が多発して、ディズニー側もずっと頭を悩ませてきました。
そこでeチケのシステムを大改造して、チケットを転売しにくいルールを構築したのです。
https://sskumatei.com/3784.html
新しいチケットの渡し方「グループの作成/チケット情報の共有」の実施は2021年6月22日から。実施翌日の6月23日(水)には新規で7月下旬のチケット販売がありましたが、この時もサイトはたいして混雑せず、2,3日は余裕で買うことが出来たのです。
これは、今までのチケット発売日の争奪戦が、転売ヤーの大量購入の影響をかなり受けていたということの証明です。
利用期限が近いチケットの払い戻しと、チケットの渡し方のシステム変更を行ったことで、今までのチケット販売の歪んだ買われ方が是正され、販売経路への振り分けが正しく行えるようになった。これがディズニーチケットのコンビニ販売が復活した真相ではないでしょうか
コロナ禍は簡単には収まりそうもないし、ワクチン接種もワクチン不足で遅れまくっています。その分、ディズニーの入場者数制限もまだまだ続きそうで、少なくとも年内は入園者1万人以下の状態が続くのではないでしょうか。コンビニ販売は復活したけど、そちらに回るチケットも、せいぜい1,000~1,500枚くらいでは?
それでも、チケットが本当に欲しい人の手元に届きやすい形になったのは、うれしいことですよね。
では、この記事が皆さんのお出かけのお役に立てば幸いです。