ディズニーランド新ゲートに「チケットの自動販売機」登場!進む券売業務の無人化!

皆さん、こんにちは。

 

現在、東京ディズニーランドでは、入場ゲートの全面建て替え工事が進行中です。

2019年5月8日からは、正面右側の新ゲートの運用が開始しました。

 

新ゲートの遠景。ゲート前のチケットブースがなくなったので、広々、ゆったりしています。

 

「東京ディズニーランド 新入場ゲート完成! 知らないと損をする 5つの変更点」

https://sskumatei.com/670.html

 

こちらの記事でも書いたように、新ゲートのチケットブースは、右側に3窓口しかありません。

代りに、舞浜駅からランドに向かうぺデストリアンデッキ横に、仮設のチケットブースが設置されています。

 

さて、

8月17日から、新ゲートで、チケットの自動券売機が運用を開始しました。ディズニーで、自動券売機!? 一体、どんなシステムになっているんでしょうか?

先日、8月21日にTDRへ出かけて、取材してきましたよ~。

 

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操作は簡単、タッチパネル形式

 

こちらが、チケットの自動販売機です。この日は、総数6台のうち、3台が稼動していました。

繁忙日は、全部稼動させて、ゲストを捌きます。

位置的には、左側が入場ゲート、右側が、有人のパスポート販売窓口になります。

 

撮影は、17時30分頃。夏5のゲストも入園した後なので、券売機の前は、閑散としています。

壁と券売機の色を揃えているので、機械っぽさは感じませんね。おっしゃれ~

 

こちらが、有人のチケット販売窓口です。

 

 

 

私は、共通年パス暦が長いので、こういったチケットブースとは、長らくご縁がないです。

遠巻きで写真撮影していたら、キャストさんが気付いて、「もっと近くで、撮影しませんか。操作方法も、ご説明しますよ。」と、親切にお声かけくださいました。

 

画像は、券売機のスタート画面です。

希望の券種をタッチし、必要な枚数を入力→カードか現金で精算。あっという間に、チケットが購入できます。

通常のパスポートの他に、

●コーポレートプログラム利用券

●ファンダフルディズニーの会員カード

●エクストラファンパスポート

等、割引券などを使用しての購入も可能です。これらについては、後で項目を設けて解説します。

 

 

がびーん!!な表情のプルート。

途中で購入操作を間違えても、元の画面に戻れるボタンがあるので、安心ですね。

 

 

人員削減は、ゲストの利便性向上につながっている

 

 

 

ランドの正面左側では、2020年3月の完成を目指して、新ゲートの工事が進められています。

にしても、最近の建設工事現場って、以前のように、大きな音がしなくなりましたね。コツコツと工事を進めて、予定通りにきちんと完成させる、日本の建設工事の技術は、世界からも、高い評価を受けています。

 

新ゲートは、現在完成している、右側のゲートと左右対照で、左端に、に自動券売機ブース6基、有人ブース3基が出来るそうです。

入場ゲートが全面オープンしたら、ぺデストリアンデッキ横の仮設チケットブースは、閉鎖されるそう。おそらく、中を改装して、コインロッカーブースになると思われます。

 

仮設のチケットブースの窓口は、15。

新ゲート全面オープン後は、自動券売機12台、有人窓口6口で、1日数万人訪れるゲストのチケット販売業務を担います。

「え~~~、そんなに少ない数で、何万人分のチケットが販売できるの?」

と思われるかも知れませんが、現在、パークのチケットは、オンライン販売のeチケット、コンビニ、ディズニーストアなどで、事前に購入するのが主流になっています。

中でも、コンビニで購入するチケット(正式名称は、入場予約券)が、数年前から、当日、チケットブースでの書き換えが不要で、そのまま入園できる仕様に変更してから、事前にコンビニでパスポートを購入する人が、大幅に増えました。

そのため、ここ2,3年は、開園前のチケットブースの混雑が、かなり解消されています。むしろ、開園してからの方が、長い行列が出来ているくらい。そういう方々は、おそらく、近隣にお住まいで、当日の朝、「今日、TDRへ行こう!」と思い立って、現地でパスポートを買うんでしょうね。

加えて、2019年6月4日から、パスポートの券種変更のルールが大幅に改正され、差額が生じる券種変更が出来なくなりました。現地で出来ることは、入園パーク、日付指定の変更の2つのみ。

なので、以前のように、ややこしい書き換えで、チケットブースの渋滞がなくなったため、有人のチケットブースが少なくても、対応できるわけです。

裏を返せば、

チケットブースの数を減らす=人員削減のために、TDR側は、数年かけて、チケット販売の手法を改善してきたといえます。

 

一部では、「人と人との対話を大切にするのが、ウォルト・ディズニーの理念だったはず。チケットブースに自動券売機を導入するのは、その理念に反するのではないか?」と、意義を唱える方もおられます。

ただ、さすがのウォルトも、コンピューターや、精密機械技術がここまで進歩するとは、想像もつかなかったでしょう。

ウォルトは、こうも言っています。

「一番面白いアトラクションは、『人』だよ。」と。

だったら、その「面白いアトラクション」を、チケットブースだけに留めておくのは、もったいないですよね。機械に任せられる仕事は、機械に振っちゃう。浮いた人材をパーク内に投入して、ゲストへのサービス向上を図る。これが、チケット販売業務を機械化する、本当の目的ではないでしょうか。

 

で~、コーポレート、ファンダフル、エクストラって、何?

 

はい、お待たせしました。では、これらについて、順番に、詳しく説明しますね。

●コーポレートプログラム利用券

TDRの、企業、団体プログラムのひとつで、企業が、入場料の一部を負担することで、従業員が割引価格でパスポートを購入することが出来るというものです。

企業は、TDRと契約を交わし、会社の福利厚生の一環として、従業員に、「コーポレートプログラム利用券」(以下、利用券と略す)という名称の割引券を配布します。

従業員は、利用権を使ってTDRのパスポートをお安く購入できます。

割引券の原資は、企業の福利厚生費、組合費などから拠出されます。そのため、利用権の使用範囲は、従業員本人と、その家族までに限られます。

Yahoo知恵袋のテーマパークカテゴリーの質問で、時々、「利用券を使って、お友達のパスポートも買えますか?」という質問がありますが、これは、ルール違反になります。

 

●ファンダフル・ディズニー

TDRの公式ファンクラブ「ファンダフル・ディズニー」の会員限定で買える、割引価格のパスポートのことです。

購入には「対象期間」があり、年に4回、1回につき5枚まで購入できます。

 

●エクストラファン・パスポート

ランド、シーで、「特別日営業(企業の貸切営業)」が行なわれる日は、パークが、18時30分で閉園します。でも、パスポート料金は、通常通りです。

特別日営業が開催されるパークに入園したゲストは、入園時に、「エクストラファンパスポート」購入券の配布を受けます。

これを持っていれば、15時以降に、もう一方のパークに、2,000円で入園できるパスポートが買えます。

パークが早く閉園してしまうお詫びとして、お安く、もう一方のパークを、閉園まで楽しんでください、という、TDR側の配慮ですね。

 

いずれも、利用券や、メンバーカード、購入券を、目視で確認する必要があるため、有人のチケットブースでしか購入できませんでした。

今回、導入された自動券売機には、QRコード読み取り機が装備され、利用券などのQRコードを読み込むことが出来るので、そういったイレギュラーなチケットも販売できるようになっています。

 

右側の白い四角が、QRコード読み取り機です。

ここに、利用券やメンバーカードをかざして、QRコードを読み取らせます。

 

 

ここは、永遠に完成しない場所

 

これは、ウォルト・ディズニーが残した言葉のひとつです。

 

「夢と魔法の王国」ディズニーランド。

ここは、常にどこかが作り変えられて、その時代時代の人々を楽しませてきました。

東京ディズニーランドが開園したのは、1983年4月15日。2018年には、開園35周年を迎えました。

パーク内施設に、最新の技術が導入されるのと同様、その玄関口である入場ゲートも、今回の全面建て替え工事で、その装いを一新します。チケットの自動券売機導入も、その一環です。

 

アトラクション施設や、映像技術の進化、スマホでFPの導入など、夢と魔法の王国を支えるための、こういった最新技術の導入は、今後も休みなく続くことでしょう。

常に、「今が、最高に楽しい、ディズニーランド」であるために。

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