皆さん、こんにちは。
以前から、7月23日から運用開始が噂されいていた、スマホでFP発券。
なんと、2019年7月17日から、試験運用が始まりました!!
当方、毎年、7月中旬に、家族TDRに出かけていて、今年も、7月16日~18日に出かける予定を立てていました。
当初は、「ソアリンのスニークが体験できたらいいなぁ」なんて言っててたのですが、まさか、それより大物の、デジタルFP運用初日を体験できるとは、思ってもみませんでした。
効率の良いFP発券術を研究している私としては、これは、願ってもないチャーンス!! 17、18日は、スマホでFPを発券しまくって、いろんな発券パターンの検証を行なってきましたよ~。
ということで、今回は、新システムでの、FPの上手い取り方をご紹介します!
「スマホでFP発券なんて、難しそう。夏休みに家族とTDRへ出かけるんだけど、上手く使いこなせるか、不安だなぁ・・・」
そんなお悩みを抱える方、必見ですよ!
スマホでFP発券 ここが変った!
では、スマホで発券する方式のFPは、今までとどこが変ったのかを、ご紹介しましょう。
●ディズニーアプリに、当日の入園記録を付けたパスポートのQRコードを読み込んだ時点で、即、FP発券が可能に。アトラクションのFP発券所に行かなくても済む。
スマホ版パスポートは、画面にQRコードを表示して、入場ゲートにかざし、入園記録を付ける。
開園直後に、スプラッシュマウンテンのFP発券に向かう、人、人、人!!!
撮影は、2019年3月です。スマホでFPなら、長時間、列に並ばなくても、FPが発券できます。
●スマホに表示されるQPコードは、入園に使用したパスポートのQRコード。アトラクションのFPルートの入り口にある読み取り機に、QRコードを読ませてから通過する。
これが、FP読み取り機。スマホに表示したFPの読み取りが完了すると、上部の丸い部分が、緑色に光ります。
FPの発券履歴は、パスポートのQRコードに紐付けされ、センターで一括管理されます。乗車時間も、「デジタルの目」で管理されるので、指定時間を1分でも遅れたら、FPは無効になります。これからは、時間厳守! 遅刻厳禁ですよ。
●FPの履歴がパスポートのQRコードに紐付けされたことにより、以前は、ランド、シーで別々だったFPの発券履歴も、まとめて管理されることになりました。
スマホに表示されるQRコードは、FPを発券したパスポートのQRコードです。そのため、読み取り機に、ちがうQRコードのパスポートをかざすと、エラーが出て通過できません。
今までは、家族間やグループ間で発券したFPの使いまわしが出来ましたが、新システムでは、一切出来なくなりました。例えば、三世代ディズニーなどで、絶叫系に乗らない祖母のパスポートで発券したFPを、孫が使うというケースは、よくあると思いますが、今後はNGになります。
●同じアトラクションのFPを連続して発券する場合は、手持ちを使用しないと、次が発券できなくなりました。以前は、手持ちを使用しなくても、発券可能だったのですが、ここは、意外と影響がある変更点です。
試しに、手持ちのFPを使う前に、同じアトラクションのFP発券を行なうと、こういう用紙が出てきます。同じアトラクションに何度も乗りたい時は、FPを発券→すぐに乗車→FPを発券、という手順になります。
ちなみに、現地のFP発券所で発券される用紙は、「FPリマインダー」という名称で、それ自体にFPの機能はありません。
ということで、こんな芸当も、もう、出来なくなってしまいました。
スマホでFPを発券して、3大マウンテンに、サクサク乗ろう!
スマホでFPを発券できる最大の利点は、FP発券所に行かなくても、FPが取れる、という点です。
例えば、スプラッシュマウンテン、ビッグサンダーマウンテン、ハニハンは、ランドの奥の方にあって、エントランスからの移動時間が、結構かかりますよね。
それが、スマホでFPだと、入園した時点で、すぐに、これらのFPが発券できるので、移動時間の分だけ、早く発券できる→乗車時間が早いFPが取れます。
例えば、3大マウンテンに乗りたいなら、
まず、ゲート前で、30~1時間の開園待ち。前方に並べば、早く入園できて、その分、早い時間のFPが取れます。この点は、以前の方式と同じです。
↓
入園して、スマホで、スプラッシュマウンテンのFPを発券
↓
エントランスに近い、トゥモローランドへ向かって、スペマンにスタンバイ乗車
↓
FPが取れる時間になったら、ビッグサンダーのFPを発券
↓
スプラッシュにFPで乗車
これで、入園1時間ほどで、3大マウンテンを攻略できます。スマホでFPを使わなくても、この回り方は通用するのですが、スプラッシュは遠いし、FP発券所は大混雑するので、それを回避できるのは、大きなメリットです。
ハニハン、モンスターズだって、らくらく乗れる!
ランドでは、身長が102cm以上あれば、全てのアトラクションが利用できます。
身長102cmは、4歳児の平均身長だそうですが、小学生以下だと、絶叫系は、まだまだ苦手なお子さんが多いですよね。
そういったお子さんがいる家族連れに人気なのが、こちら。
●プーさんのハニーハント(略してハニハン)
●モンスターズインク・ライド&シーク(略して、モンスターズ、モンイン)
●バズ・ライトイヤーのアストロブラスター(略してバズ)
いわば、お子様版3大マウンテンですね。
中でも、ハニハン、モンスターズは、開園直後に、ゲストがFP発券所に集中するので、FPの乗車時間が、あっという間に2時間、3時間先になってしまいます。そのため、次のFPが取れる間隔も2時間後になってしまうので、土日などの混雑日は、両方のFPを取るのは、至難の業でした。
スマホでFPなら、入園直後に、ハニハンのFPを発券し、まだ空いているモンスターズにスタンバイ乗車、これで、1時間以内に、人気アトラクションが2つ制覇できます。バズは、2枚目にFPを発券して乗車しましょう。
試験運用中は、FP対応全てのアトラクションで、FPを発券!
スマホでFPは、事前の予告なしで、2019年7月17日から運用が開始しました。
ただ、あくまでも、正式な運用開始は、7月23日ということなので、7月17~22日の間は、試験運用期間扱いです。
そのため、今まで、平日はFPを発券していなかった、ホーンテッドマンション、スターツアーズも、1日中FPを発券し続けていました。
スターツアーズのFP発券所の電光掲示板。19時ころ撮影。
あのスターツアーズが、スタンバイ5分なのに、こんな時間までFPを出し続けているなんて、今まででは考えられないことです。
おそらく、本番に向けてのデータ採取の意味もあるのでしょうけど、これには、かなり驚きましたね。
7月23日以降に、ディズニーアプリで、現地のスタンバイ、FP発券状況を確認したところ、やはり、FP対応アトラクション全てで、平日、土日に関係なく、FPが発券されていました。おそらく、今後は、この状態で、運営していくものと思われます。
まとめ ディズニーの、FPの基本概念が変った?
さて、今回、現地で、3日間に渡って、FPリマインダー、デジタルFPの情報を集めまくって、感じたことをまとめてみましょう。
従来のFPの乗車時間は、発券した時点の、スタンバイ時間が指定されていました。つまり、
「FPを発券すれば、指定の時間まで、並んでいたことにしてあげますから、その間は、他のアトラクションを楽しんでくださいね。」
というもの。
TDR側として、一番避けたいのは、「長い行列」です。アトラクションにしろ、ショー待ち、ポップコーンワゴン等など、長い行列を見ただけで、ゲストのテンションが下がり、「ディズニーは、いつも混んでて、行列ばかり・・・」というネガティブなイメージを持たれてしまいます。
人気アトラクションのFPの存在意義は、「長い行列を作らせない」ことなのです。
でも、実際は、ゲストの好みの偏りや、FPに関する知識不足で、あちこちに行列が出来ていますが。
新システムでは、
「アトラクションに乗りたい人は、FPを取って、ドンドン乗ってください!」という感じに変っています。
これが、FP発券所で発行される、FPリマインダー。新システムでは、FPルートの通過にパスポートのQRコードを使うので、FPリマインダーの役目は、「備忘録」といったところですね。
まず、注目して欲しいのは、右下のFP発券時間と、他のアトラクションのFPが取れる時間との関連。
FP発券が、13時56分、次のFPは、30分後の、14時26分。その間隔は、ルール上最短の30分です。FPを発券した時点の、シーライダーのスタンバイ時間は、約40分でした。
次に見て欲しいのは、FPの乗車時間。14時15分~15時15分って、発券して15分後には、もうFPが使えるんです。
例えば、今、このFPを使って、シーライダーに乗車→下車するのは、14時15分頃。その時点で、シーライダーのFPが発券できるし、他のアトラクションのFP発券時間も、その時間からに繰り上がります。
つまり、FPを発券して使えば使うほど、次のFPを発券する時間の間隔が短くなるんです。
ただし、新システムでも、従来の2時間縛りは健在、FPの発券終了時間や傾向も、なんら変っていません。
ということで、スマホでFP発券の便利さを享受するためには、やはり、「FPを効率よく発券する順番を知っている」ことが、大きなアドバンテージになります。
いかがでしたか?
今回、運営開始した、スマホでFPは、今までの、ディズニーパークの回り方の概念を、根底から覆すほどの強力なシステムです。
2020年春には、ランドのファンタジーランドの拡張工事が完成、2022年には、シーの新エリア「ファンタジースプリング」がオープンします。これにより、ランド、シーの敷地面積が、従来の1,3倍に拡大します。
敷地面積の拡大は、開園直後、パークの奥にあるアトラクションのFP発券が困難になるということなんですが、その問題を、スマホでFPは、一気に解消してくれます。
このシステムの導入は、今後、「永遠に完成しない、夢と魔法の王国」東京ディズニーランド、「冒険とイマジネーションの海」東京ディズニーシーの屋台骨を支える、強固なバックボーンとなることでしょう。