皆さん、こんにちは。
東京ディズニーシーでしか会えない大人気キャラ、ダッフィー。
紺色のセーラーカラーに金色のラインがおしゃれですね。モフモフのお手々でハグハグして、ゲストのハートを癒してくれます。
さて、たくさんあるダッフィーグッズの中で一番の売れ線は、やはり着せ替えが楽しめるSサイズのぬいぐるみですね。
ダッフィーのSサイズのぬいぐるみは、2005年11月からずっとパークで販売している定番商品ですが、実は販売年によって、かなりの個体差があるのはご存じですか?
今回は、その中でも特に目立った特徴を持った「稲刈りダッフィー」についての特集です。
まだダッフィーファン歴が浅い方の中には、「稲刈りダッフィーって何?」という方も多いと思います。
この記事では、稲刈りダッフィーの歴史から見分け方まででを、画像付きで詳しく解説しますね。
ボクが、稲刈りダッフィーだよ♡
全身をしっかり撮影するために、稲刈りダッフィー(以下、稲刈り君と呼びます)に寝っ転がってもらいました。右の耳の後ろで光っているのは、ダッフィーのストーリーが書かれた絵本です。うちでは、パークに連れて行かない子のタグは付けたままにしているんですよ。つまり、買った時そのままの状態。
稲刈り君の毛の生え方は、パイナップルや松ぼっくりのようなうろこ状というか、チェック模様に見えますよね。これをある人が「稲刈りが終わった後の田んぼのように見える」とネットでつぶやいたのがきっかけで、この毛並みの子が「稲刈りダッフィー」と呼ばれるようになりました。
「稲刈りダッフィー」というワードがネットに初めて登場した時期は特定されていませんが、2008年3月頃には、ディズニー系のブログなどでかなり広まっていたようです。
それともう一つ、2008年1月頃から、ダッフィーのSサイズのぬいぐるみの毛質がガラッと変わりました。
ファンの間では、この時期を境に、それ以前のダッフィーを「旧毛」(きゅうもう)、それ以降のダッフィーを「新毛」(しんもう)と呼んで区別しています。
旧毛と新毛は、旧毛を持っている方なら、簡単に見分けることができます。一方、新毛の方は、実は、発売当初から短いサイクルで、毛質が何回もマイナーチェンジされているんですよ。
「稲刈りダッフィー」とは、新毛のダッフィーの毛質がマイナーチェンジを繰り返していた時期、特に毛並みのチェック模様が際立ってに見える子に付けられた呼び名なのです。
稲刈り君の毛並みのアップ。
ダッフィーのぬいぐるみの生地は、ふわふわ感を出すために、長めの毛の間に短か目の毛を密集させた織り方になっています。この生地はダッフィーのぬいぐるみ専用の特注品で、市販はされていません。
生地は、「ロット」という単位でまとめて工場で製造されるのですが、この稲刈り君が作られたロットの生地は、毛足の長短が極端で、それがチェック模様に見えるということです。
「ロット」については、この後で詳しく説明しますね。
とりあえず、稲刈り君を見分ける特徴は、以下の3点です。
●毛並みがチェック模様
●「ダッフィー」のネームタグが、左足の内側についている
●製造番号が印字された白いタグはついていない
稲刈り君は、結構長い期間、パーク内で販売されていました。製造数自体が多いので、仮に画像のような絵本付きの新品でも、プレミアはほとんど付きません。
「稲刈りダッフィー」の名付け親は、誰?
「稲刈りダッフィー」のワードがネットで一気に広まったのは、ディズニー系ブログの中で超有名な「吉田さんちのディズニー日記」で紹介されたのがきっかけです。私は当初、この吉田さんがこのワードの産みの親だと思っていましたが、当時のブログを検索してみると、どうもそうではないようです。これはちょっと意外でした。
このブログでは、2008年4月頃には、吉田さんとディズニー仲間の会話に「稲刈りダッフィー」が登場しています。そのお仲間の誰かが稲刈りダッフィーと言い出したのか、それとも、ネットでそのワードを見つけて仲間内で使いだしたのかは、今となっては不明です。
私自身、2008年1月にシーへ出かけた時、ダッフィーの毛質が一変したのは確認していますが、私がお店で見た子たちは、触るとごわごわもじゃっとした感じで、きらきら光るナイロン系の糸が混じった毛質。稲刈り君とは全然違うタイプの毛質でした。
当時は、ほぼ毎月TDRへ出かけていて、そのたびに「アーント・ペグズ」や「マクダックス」で、ダッフィーの毛質チェックを行っていました。(当時は、ガッレリーアではまだダッフィーを販売していなかった)
「アーント・ペグズ」とは、ダッフィーの故郷・ケープコッドにある雑貨店で、ダッフィーファンの間では、この店でダッフィーを買うことにこだわる方も多いです。
マクダックスは、アメリカンウォーターフロントにある大きなショップで、店内は3つの区画に分かれており、2区画がダッフィー専用売り場になっています。
シーでは、マクダックスがダッフィーグッズ取り扱いの「本店」ということになっており、イベント限定グッズなどは、在庫が少なくなるとマクダックスに集約されます。
ここがケープコッドで、後ろの赤い建物が「アーント・ペグズ」、その右隣が「マイフレンドダッフィー」を上演している「ケープコッド・クックオフ」です。
ダッフィーが新毛に変わった2008年1月は、ランド25周年イベントの終盤。TDR全体の来園者が増え、ダッフィーの人気も徐々に上がってきたこともあって、Sサイズのぬいぐるみが毎日飛ぶように売れていました。
増産に次ぐ増産で、いろんなロットの生地のダッフィーがパーク中にあふれていたのもこの時期です。
左の子は、2008年5月頃に購入した、新毛の中国製ダッフィー。右の子が稲刈り君です。普通の毛並みの子と並べると、稲刈り君の毛並みの特徴がよく分かりますね。
ダッフィーが新毛に代わって以降は、Sサイズの製造国はベトナムに統一されたはずなのですが、なぜか2008年3~5月頃は、「新毛の中国製」というイレギュラーな子も混ざって販売されていました。ちなみにうちの稲刈り君を買ったのは、8~9月頃と記憶しています。
新毛の中国製ダッフィーについては、こちらの記事を参考にしてください。
「【ダッフィー】あなたの知らない「中国製ダッフィー」中国製はビーズ入りだけではなかった!」
https://sskumatei.com/257.html
ロットのお話
前の項目で「ロット」というワードが出てきましたね。
ロットとは「同じ条件の下に製造する製品の 生産・出荷の最小単位」という意味で、食品や衣類を始め、様々な物の製造工場で使われている業界用語です。
服やぬいぐるみなどを作る「生地」は、専用の織機で何十mの長さにも織るることができますが、それでは重すぎて持ち運ぶことができません。
そこで、生地をある程度の長さでカットし、紙製の板や筒に巻き付けて持ち運びしやすくして流通させます。これを「1反(たん)」、「一巻(かん)」と呼びます。
例えば、ダッフィーのぬいぐるみ用の生地1反で、Sサイズのぬいぐるみが100個作れると仮定しましょう。
次に、工場にSサイズを1万個発注するとしたら、生地が100反必要です。その生地を作る工場の発注単位が、100反で1ロットだったら、1万個のダッフィーのぬいぐるみは、全部同じ生地で作られる、ということになります。
ダッフィーのぬいぐるみは、ベトナムで縫製されていますが、いくつかの工場で手分けして製造されています。おそらく、ぬいぐるみ用の生地も、複数の工場で製造していると思われます。なので、工場や製造時期の違いにによって、ダッフィーの毛並みもいろいろ変わってくるということなのです。
稲刈りダッフィーは、ぬいぐるみが複数の工場で大量生産されるようになった中で生まれた、ちょっと個性が強い子と言えるでしょう。
我が家のダッフィーくん達。
左から、2005年旧毛中国製ビーズ入り、2006年旧毛コス付きオープンマウス、2008年新毛中国製です。
全部Sサイズなんですが、大きさやお顔がこんなに違う!
そこが、ダッフィーらしさでもあり、ついつい集めてしまいたくなる魅力なのだと思います。
いかがでしたか。
この記事が、少しでも、あなたのダッフィーライフのお役に立てば幸いです。