ディズニーランド さらばスペースマウンテン! 今だから明かせる秘蔵画像も!

皆さん、こんにちは!

 

さて、東京ディズニーランドの人気アトラクション「スペースマウンテン」、いよいよ2024年7月31日で営業を終了します。

「スペースマウンテン」は1983年に開業した東京ディズニーランドの開業当初から営業している唯一の絶叫系アトラクションで、「スペマン」の愛称で長年多くのゲストに親しまれてきました。

今回は、自称「パークの周りスト」でアトラクション大好きのラギの視点から、スペマンを語っていきたいと思います。アトラクションが終了する今だからこそ公開できる「秘蔵映像」も見られますよ。

 

スペースマウンテン

(東京ディズニーリゾート公式より)

東京ディズニーランドのエリア「トゥモローランド」にそびえる白い山「スペースマウンテン」。

アドベンチャーランドの「ビッグサンダーマウンテン」、クリッターカントリーの「スプラッシュマウンテン」と合わせて「ランドの3大マウンテン」として多くのゲストを楽しませてきました。

2027年に完成予定の「スペースマウンテン・アースライズ」が出来るまでは、ランドは2大マウンテン制度になります。

 

 

広告

スペースマウンテンって、どんなアトラクション?

 

はい、では最初に「スペースマウンテン」がどんなアトラクションかを、皆さんにご紹介しましょう。

 

仕様 データ
アトラクションの内容 スラローム系のローラーコースター
ドーム(建物)の高さ 38m
ドームの直径 61m
コースの長さ 925m
落下最高地点 23m
最高速度 時速50㎞
ライドの仕様 1編成/6人乗り×2両(1編成12人)
利用基準 身長102㎝以上

 

最初に、いわゆる「絶叫系マシン」「ジェットコースター」という呼び方は日本独自のもので、世界的には「ローラーコースター」と呼ばれています。

ローラーコースターにも様々なタイプがあり、スペマンは「スラローム系」に分類されます。

スラローム系コースターとは、コースの頂点まで引き上げたライドがそのままコースに沿って下って行くタイプを指します。例えるなら、スキーで山を下るのと同じ感覚ですね。なので、スペマンのコースには、ビッグサンダーマウンテンのような大きな起伏はないし、途中でライドを再加速させるポイントもありません。

 

「スペースマウンテン」は、東京の他、アメリカ本国や海外のパークに全部で5カ所あります。「スペースマウンテン」というスタイルのローラーコースターは、いわばディズニーパークの定番アトラクションですね。

 

<各パークのスペースマウンテン>

ディズニーランド/カリフォルニア 1977年5月開業 2005年にリニューアル
マジックキングダム/フロリダ 1975年1月開業 アルファ、オメガの2コースがある。2009年にリニューアル
東京ディズニーランド 1983年4月開業 2006年にリニューアル
ディズニーランド・パリ 1995年6月開業  
香港ディズニーランド 2005年9月開業 2016年にハイパースペースマウンテンにリニューアル

 

フロリダのスペマンは、なんと49年も営業し続けているんですね。ちなみに香港ディズニーランドは2005年9月12日開園です。

 

 

 

スペマンにまつわるエトセトラ

 

 

このコーナーでは、スペマンに関係したいろんな画像をご紹介していきますね。

 

スペースマウンテン

(東京ディズニーリゾート公式より)

 

スペマンを正面から捉えた「定番スタイル」の画像。真っ白な円錐形の屋根と青い空の対比が美しいですね。東京ディズニーランドのスペマンの屋根の形は「富士山」をモデルにしていると言われています。

 

 

スペースマウンテン FP発券機
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

スペマンの左側にずらりと並んだFP(ファストパス)発券機。この日は早々にFPが発券終了して、発券機にカバーが掛けられていました。なんだか人の顔っぽくて面白いですね。

 

 

スペースマウンテン、ディズニーランドバンド
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

スペマンの正面や左右には広スペースがあり、アトモスフィアやバンド演奏などがよく行われていました。この日は「ディズニーランドバンド」がディズニー映画のメドレー曲を披露。コスチュームも演奏もビシッと決まっててかっこいい!

 

 

スペースマウンテン

 

スペマンの前にゲストがびっしり!? 実はまだランドはオープンしていない状態なのです。なのに、なぜゲストがこんなに入園しているの?

それは2018~2019年にかけて、ランドの入場ゲートの全面建て替え工事を行っていたことが関係しています。工事は入場ゲートを半分ずつ壊して行っていました。それでもランドに来るゲストの数は変わらないので、入場時にゲートが大混雑して事故が起こってしまうかもしれない。そこでパーク側は、開園15分前にゲストをパーク内に入れ、パレードルートまで進入させてそこで開園を迎えるという方法を取っていました。

トゥモローランドの入り口で待機しているゲストのお目当ては、もちろんスペマンです。この日も絶叫系大好きな若いゲストが大勢集まって開園時間を待っていました。

 

 

舞浜ホテルから見たスペースマウンテン
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

オフィシャルホテルの東京ベイ舞浜ホテルのパーク側の部屋から撮影した、スペマンの裏側の姿。撮影は2018年。右側の建設中の建物は、ランドの新エリア「美女と野獣エリアにある劇場「フォレストシアター」です。

新エリアの工事を行うために、スペマンの後ろ側に植えられていた大きな樹木はすべて取り除かれています。今まで樹木に覆われて見えなかったスペマンの裏側って、こんなにのっぺりしていたんだ~。(笑)

 

 

スペースマウンテン自動販売機

 

 

スペマンの正面右側には、こんなかわいらしいロボットが2体設置されています。これの本体は、ペットボトルドリンクの自動販売機。スペマンに自動販売機が設置されたのは2009年7月20日で、実は、東京ディズニーランド、シーのパーク内ではじめて設置された自動販売機がこれなのです。

ディズニーでは「キャストもアトラクションの一つ」という考えがあり、商品の販売は「対人販売」が基本でした。これは、ディズニーランドを創造した、ウォルト・ディズニーの信念でもあります。

当時は「ランドに自動販売機を設置するのは、ウォルトの信念に反するのではないか?」という議論があちこちで巻き起こっていましたね。

でも、2009年9月にディズニーシーのハロウィーンイベントが大人気になったことで、ランド、シー両パークの来園者数が急増、パーク内のドリンクのワゴン販売だけでは需要をさばき切きれなくなっていたという事情もあり、ついに自動販売機の導入を決断したのです。

2024年のパークは、各エリアに1,2箇所、自動販売機のブースが設置されるようになりました。そこはディズニー、どの自動販売機も、エリアの風景に溶け込むような素敵なデザインが施されています。

 

 

 

スペマンはなくなってしまうの?

 

「安心してください、建ててますよ~」(笑)

 

東京ディズニーランドが開園した当初から営業しているスペースマウンテンは、施設の老朽化などで2024年7月31日で終了します。

現在、その後方に新しいスペースマウンテンを建設中で、2027年完成を予定しています。

 

 

新スペマン建設の様子

 

(2024年2月撮影)

こちらが、建設中の新スペマンです。場所は現スペマンのすぐ後ろで、大きさは現スペマンよりやや大きい感じです。2024年7月現在、柱がさらに伸びて建物全体野7割くらいの高さに到達、並行してコースレールの設置も進められています。

現スペマンは、営業終了後は解体され、その場所はスペマン前広場になる予定です。アトラクションの営業は7月31日で終わりますが、先に紹介した「スペースマウンテン軒下」の自動販売機は8月20日まで営業を続けます。つまり、その日までスペマンの解体工事は行われないと言うこと。建物の記念撮影をしたい人は、8月の来園でも間に合いそうですね。

 

 

新スペマン

 

こちらがディズニー公式が公表している新スペマン「スペースマウンテン・アースライズ」です。円錐形の屋根に直線的な装飾の現スペマンと違い、全体が柔らかな曲線で構成されていて、とても女性的なイメージを受けますね。手前の広場には、小さいスペマン風の噴水のようなオブジェも見られます。

新しいスペマンのサブタイトル「アースライズ」とは「地球の出(ちきゅうので)」という意味です。これは、他の惑星の地平線から地球が昇ってくる様子を表しています。新スペマンで宇宙に飛び出したゲスト達は、どこかの惑星から「地球の出」を目撃することでしょう。まるで富士山の山頂から「御来光(日の出)」を拝むように。

そう、新スペマンも「富士山」をイメージしているんですよ。建物左側にある小さな山は、本物の富士山の中腹にある「宝永山」です。

「宝永山」とは、1707年、富士山の中腹で起こった「宝永噴火」によって出来た「側火山」と呼ばれる山です。東京行き上りの東海道新幹線に乗ると、富士山の右側に、ちょこっと飛び出ている宝永山が見えますよ。

 

スペースマウンテンは世界中のディズニーパークに存在しますが、東京ディズニーランドの新スペマンは、デザインで「日本のディズニーランド」を強くアピールしていますね。

 

 

 

スペマンのシステム調整

 

スペマンは大好きなアトラクションで、ランドに行くたび必ず乗るほどのファンでした。

それだけたくさん乗ったアトラクションですが、「システム調整」に当たったのはたった1回だけ。高速でスリリングなアトラクションを朝から晩まで、40年間も安全に運行し続けられたのは、アトラクションのメンテナンススタッフがいかに優秀かという証明です。

 

スペマンのシステム調整に当たったのは12年ほど前です。営業中のアトラクションの裏側を撮影したものなので、自主規制でどこにも写真は出していませんでした。

今回はスペマンが終了すると言うことで、消えていくアトラクションの記録を残す意味でブログに当時の画像を公開することにしました。

 

 

 

 

この日も、いつもと同じようにスペマンのライドに乗車しました。スペマンは3回方向転換しながら、ライドを建物のトップに引き上げる構造です。ライドが最高点に到達し、さぁ、これから宇宙旅行がはじまるぞ~!という時にライドが急停止し、同時に館内のライトがすべて点灯しました。

「えっ!? どういうこと? これって、もしかしてシステム調整? でも、スペマンの内部が見られてラッキーかも?」(おいおい・・・)

そんなワードが頭の中でぐるぐる、そしてすぐに足下の鞄の中からカメラを取り出しました。

前のライドの乗客は、ライドが急停止して、ちょっとうろたえているようですね。

 

 

スペースマウンテン

 

ライドが停止してすぐに「スペースマウンテンはシステム調整のため、運行を中止します。ゲストの皆さんは座ったまま待機してください。」という館内放送が流れました。

画像は、ライドが停止した位置の横にあったインターフォンです。この辺はさすがにディズニーっぽい仕様ではないですね。その後、キャストさんが各ライドを回ってゲストの状況を確認する作業を始めました。ジェットコースターは、どこもコースレールの横に点検用の通路や階段が設置されています。メンテナンスは、作業員が手すりに命綱をつけて徒歩で階段を上って行うんですよ。スペマンのキャストさんも、点検用の階段を上って各ライドまで移動していました。

その様子から、館内で停止しているライドは5編成だったようです。スペマンはコース上に最大5編成のライドを走らせることが出来ると聞いたことがあったので、この日もフル回転でゲストを裁いていたんですね。そこから、コース中には今回のようにライドを緊急停止させるブレーキシステムが5カ所あることがわかりました。でないと、こういった場面でライドが追突事故を起こしてしまいますから。

しばらくして私が乗車しているライドにも、男性のキャストがやってきました。ゲストの安全を確認した後、「先頭のライドから順番に、下車口まで走行させます。順番が来るまでしばらくお待ちください。」と説明をしてくれました。そのキャストさんは身長が170㎝ちょっとくらいで、私はその方を基準に、上に見えるレールの高さを目視で測ってみました。よく「スペマンにバンザイして乗車したら、上のレールに手がぶつかりそうで怖い」という人がいますが、どう見てもレールとレールの間は3,4mは離れていました。ということで、身長2mの人が乗車してバンザイしても、上のレールに手が当たる心配はないです。

 

 

 

 

停止したライドは、先頭の車両から順番にコースを走らせて下車口まで進めていました。前の車両のブレーキを解除して走行させ、下車口に到達したら次の車両のブレーキを外して進める、という感じです。いわばスペマンの「各駅停車」ですね。(笑) 館内は薄暗い状態のままでしたが、次第に目が慣れてきて、内部の構造などがしっかり見えるようになってきました。

上の画像はコースの終盤で、コンクリートの床面が見えています。無機質なグレーの鉄骨がパズルのように組み合わせられて、コースレールを支えてています。降りてくる途中でスペマンの内側の壁の様子もよく見えました。ディズニーにまつわる都市伝説の「スペマンの内部の壁のそこら中に貼られている」という「お札」はどこにも見当たりませんでした。

狭い建物の中に折りたたむようにコースレールが納められているスペマン、明るい館内で乗車する方が、めちゃクチャ怖いかも知れませんね。

 

私が乗車したライドも、無事、下車口に到着しました。スペマンのラストは、高速で光のトンネルをくぐって「ワープ体験」が出来ることですが、システム調整だと、そのトンネルも低スピードでの通過だったので、普通のイルミネーションみたいな感じでした。

下車後は、通常の退出口を通って外に出ました。出口ではキャストさんがゲスト一人一人にお詫びをしながら、「優先入場整理券」を配布していました。この「優先入場整理券」は、今は「マルチエクスペリエンス」という名称に変更されています。

 

 

優先入場整理券

 

こちらが「優先入場整理券」の現物です。これはシーで発行されたものですが、デザインはランドも同じです。「優先入場整理券」には、クリーム色の当日のみ有効のものと、水色の利用期限がないものの2種類あります。ちなみに水色の利用券も、2025年9月30日で使用が終了することが決まりました。

優先入場利用券やファストパスが同じ日付でランド、シー両方あるのは、「2パーク共通年間パスポート」を所有して、1日で両パークを行き来しながら楽しんでいたからです。ちなみにコロナ禍以降のディズニーでは、「年間パスポート」は未だ復活していません。

 

<2024年7月31日 追記>

いよいよスペマン最後の日がやってきました。

画像は今日午前10時30分頃のすぺまんのプライオリティパスの発券状況です。

 

スペマン最終日

 

午前10時の事典で、プライオリティパスはまだ発券中でした。11時30分に確認した時もまだ発券中だったんですよね。7月31日は通常のスタンバイパス乗車は不可、パスを持っているゲストしか利用できません。パスを持っていても70分待ちなのかぁ。

パスの発券終了が予想害の遅いのは、夏休み期間とは言え、世間的には平日だし、最終日の混雑を予想して早めに「乗り納め」したファンが多かったからかも知れません。

 

 

いかがでしたか?

スペマンは2024年7月31日で営業を終了し、2027年に装いを新たに再登場する予定です。今度はどんな宇宙旅行が楽しめるのか、今からワクワクが止まりませんね。

では、この記事が皆さんのお出かけのお役に立てば幸いです。

 

 

広告