皆さん、こんにちは!
2025年もはや2月、寒い日が続いていますね。でも、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーは連日、いろんな年代のゲストで賑わっています。
パークでは、寒い冬でもゲストにパークを楽しんでもらうために、ディズニーキャラクターをデザインした「防寒具」をたくさん販売しています。例えば手袋、ニット帽、ファンキャップなどなど。
中でも学生さんや若者に大人気なのが、
「手袋付きマフラー」
と言うアイテムです。
「それってどんな商品なの?」
はい、こちらの画像の商品がそれです。(画像は2018年撮影のもの)
もこもこ素材で、ファンキャップとマフラーと手袋が合体したようなデザイン。キャラクターをイメージした色や柄の商品もあって、キャラクター気分も味わえます。
私が回答者をしている「Yahoo!知恵袋」のテーマパークカテゴリーでも、毎年1~3月になると、この手袋付きファンキャップに関する質問が増えてきます。多分、ディズニーに卒業旅行に行く学生さん達が、気分を上げるアイテムとして利用されるのでしょう。仲間意識が高まるし、写真映えもしますしね。
冬場のパークではそれらを身につけているゲストさんがあちこちにおられますが、中には今のパークで販売していない商品を身につけている方もいます。そのゲストさん達は、どこでその商品を手に入れているのでしょうか?
「私も同じ商品を買って、パークで映え写真を撮りた~い!」
そういった希望をかなえるために、「パークの周りスト」ことラギが、この商品について調査し、まとめ記事を作成しました。
パークに手袋付きマフラーが登場したのは何年?
それについては、我が家にあるディズニー公式月刊誌「ディズニーFAN」(講談社)や、パークで配布していた冊子「TODAY」を遡っても、はっきりした年代はわかりませんでした。
「ディズニーFAN」を発行している講談社は、パークで販売しているグッズをまとめた「グッズコレクション」を増刊号の形式で、2008年頃から毎年発行しています。ディズニーのイベントやグッズは「年度制」を取り入れていて、グッズコレクションのアイテムは「2024年4月~2025年3月まで」に販売される/された商品」という括りになります。
「東京ディズニーリゾート グッズコレクション2013」(2012年7月発行)では、手袋付きマフラーの他に、なりきり尻尾、レッグウォーマーを取り上げていました。おそらく2011~2012年頃に「手袋付きマフラー」が登場し、徐々に定番商品化してきたと思われます。
当時の手袋付きマフラーは、防寒具というよりは、「キャラのなりきりグッズ」の一つという立ち位置だったみたいですね。
白い毛並みとピンクのリボンは、マリーちゃんのアイコン。オレンジ色の虎縞はティガー。大きなお耳に赤の水玉模様の大きなリボンはミニーちゃん。ぱっと見ただけでどのキャラかがすぐに分かるグッズは、アピール度抜群です。
と言うことで、ティガーの手袋付きマフラーは、2013年が初登場のようです。
令和のJKに大人気の「ヒョウ柄のファンキャップ」も、2013年頃から人気だ出だしたアイテムです。これについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://sskumatei.com/5082.html
こちらは2013年にパークで撮影したもの。「グッズコレクション」に乗っているグッズの他にヒョウ柄のマフラーや手袋も写っていますね。ヒョウ柄のマフラーの先端は手袋ではなくポケット仕様になっています。このタイプは「ファンキャップ付きマフラー」「フード付きマフラー」という名称になります。
右側に見える帽子は、2012年7月にシーに開業したアトラクション「トイストーリーマニア!」のグッズです。ベージュがウッディ、赤がジェシー。この「なりきりハット」は、今でも大人気ですね。
ディズニーでは2009年頃から「ヒョウ柄」のグッズを販売していました。当初はノートやシュシュなどの小物だけでしたが、年々アイテム数が増えて、2013年にはこんな特集ページが組まれるようになりました。この「耳付きケープ」をサリーやチェシャ猫の生地で作ったら、きっと大人気になっていたと思います。
ディズニーでは季節に合わせた「アパレル商品」(衣類、ファッション小物など)の販売にも力を入れていて、冬のパークを楽しめるいろいろなグッズを製作・販売していました。その中で「手袋付きマフラー」がゲストに受けて主力商品としてのし上がってきた感じですね。
サリーやチェシャ猫の手袋付きマフラー
冒頭でも書いているように、Yahoo!知恵袋のテーマパーク・カテゴリーでは、冬になると「サリーやチェシャ猫の手袋付きマフラーは、パークのどこで販売していますか?」と言う質問が急に増えてきます。
サリーはディズニー映画「モンスターズインク」の主役で、全身水色の毛で覆われたモンスター。チェシャ猫はディズニー映画「不思議の国のアリス」に登場するピンクと紫色の縞々の猫です。どちらも奇抜な色のキャラクターなのですが、「パークで目立ちたい!」と思うゲストには人気が高いようですね。
こちらは2015年2月に、ランドの「タウンセンターファッション」で撮影した手袋マフラーです。この店はその時期、パークで販売しているカチューシャやファンキャップ類など「身につけグッズ」が大体揃うお店で、この店をチェックすれば、その時期の身につけグッズの傾向が分かります。
左はミニーマウスをイメージ。マフラーの裏側には赤に白の水玉の生地を使用。フードには大きなリボンが付いています。、
真ん中は「101匹ワンちゃん」のクルエラをイメージ。彼女の髪は向かって左側が黒、右側が白で、いつも毛皮のコートと赤い手袋を着用しています。そこから、フードは白黒のボア、マフラーはダルメシアン柄、マフラーの先の手袋部分は赤い生地になっています。このこだわりがいかにもディズニー!ですね。
右側の黒い手袋付きマフラーは、「リトルマーメイド」のアースラをイメージしています。アースラはタコの化身で、髪の毛は白。そこから、マフラーの本体は黒いボア、フード部分には白いボアがあしらわれています。マフラーの裏地は紫色のサテン地で、マフラーの先端はタコの足のように細くなっていて、手袋はありません。その代わり?に、裏地がタコの吸盤がプリントされたサテン地で出来た足が追加されています。これはかなり攻めたデザインですね~ これのデザインからも、当時の手袋付きマフラーは、「防寒具」と言うより「なりきりグッズ」と捉えられていたことが分かります。
こちらの商品は「2014年10月~2015年3月」の期間に販売されていた商品で、「2014年度の商品」になります。
そして! こちらが、皆さんが「これが欲しい!」と思っている手袋付きマフラーになります。撮影は2015年10月。チェシャ猫とサリーの手袋付きマフラーは、2014年度版の「グッズコレクション2014」に掲載されていて、2015年のパークでも販売されていました。
と言うことで、
- ミニー、ティガーのバージョンは2013年から販売開始
- サリー、チェシャ猫のバージョンは2014年から販売開始
と言うことが判明しました。
101匹わんちゃんの手袋付きマフラー
こちらは2018年11月に撮影したものです。
左から、
ファンキャップ付きマフラー | マフラーの先がポケット仕様になっている。2018年の新作 |
手袋付きマフラー | ミニーマウスをイメージしたデザイン。2018年の新作 |
手袋付きマフラー | サリー 2014年から継続で販売 |
手袋付きマフラー |
101匹ワンちゃん 2014年販売のクルエラバージョンとはドット柄が異なる。2018年の新作 |
手袋付きマフラー | ティガー 2013年から継続で販売 |
こういった商品になっています。
「ディズニーFAN」2018年12月号に「今年の手袋付きマフラー」としてダルメシアン柄が掲載されていたので、2018年が初登場で間違いないと思います。
一方で、サリーやティガーの手袋付きマフラーを数年続けて販売しているのは、やはり人気があるからずっと生産を続けているのかな? と言うことは、チェシャ猫は生産打ち切り? もしかして在庫がなくなるまで売り続けている? ディズニーのグッズでも、そんなことがあるのかな~???
この記事を書くにあたり、膨大なパークの写真のストックや、「ディズニーFAN」や「グッズコレクション特集号」、「TODAY」などを調べまくったのですが、そこで気づいたのが、「手袋付きマフラー」って、若者に人気がある割には、紙面であまり取り上げられていないなぁ、と言うことです。
それについてあれこれ考えたところを表にまとめてみました。私が言いたいこと、上手く伝わるかな?
<手袋付きマフラーの立ち位置>
通年商品ではない | 販売期間が限られるので、売れ残りが出ると困る | 売れ残りは翌シーズンまで持ち越しになる。いわゆるデッドストック |
イベント限定商品でもない |
パークのグッズは、大きく3つに分類される。 ●ど定番商品 ●イベント限定商品 ●特定の年齢や需要を見込んだピンポイント商品
|
手袋付きマフラーは、ピンポイント商品 学生や若い人をターゲットにした「なりきりアイテム」の括りの商品で、1~3月のキャンパスデーパスポート販売期間に大量に売れる傾向がある。 キャラによって商品の売れ方の差が激しい、リスキーな商品 |
特定のゲストにしか売れない |
若い人向けの「キャラのなりきりグッズ」としてスタートした商品なので、それ以外の客層は買わない |
一応、防寒具だが、パーク以外では使にくいい色やデザインなので、子供が欲しがっても親が買わない。 当時から3000円ほどしたので、学生さんにしたら高い。(だったらカチューシャを買う) |
2019~2020年の手袋付きマフラー
こちらは2019年11月に撮影。この年も101匹わんちゃんの手袋付きマフラーは販売されていました。
左側の濃いピンク色の麩度付きマフラーは、2018年に販売された「マウステイル&ドリームス」というミッキーをメインにしたスポーツウェアのラインの商品になります。
左側には「トイストーリー3」のロッツォやドナルドのファンキャップ風頭巾?もあります。この年には、ティガーやサリーのバージョンの手袋付きマフラーは見かけなくなっていました。
2019年冬のトピックスは、映画「ズートピア」の主人公、ウサギのジュディと狐のニックの手袋付きマフラーが販売されたことです。ジュディはグレーで耳付き、ニックは金茶色で耳付き。どちらも手袋に「ズートピア警察署」の袖章が付いています。
この商品はランド、シー両パークで同日に発売されましたが、大人気過ぎて、午後にはシーで集約販売になったそうです。なので、パークで一度も現物を見ることなく完売終了してしまいました。
同じ年に、「美女と野獣」の野獣、ルミエールの手袋付きマフラーも販売されましたが、こちらも早々に完売終了しました。ルミエールはマフラーの先が手袋ではなく「ロウソク」になっていて、これはもはや「ディズニーの仮装衣装」といった商品でした。
ニックとジュディの手袋付きマフラーは、2020年も同じ商品が再度販売されましたが、これも発売即完売という有様でした。
そして2020年2月29日、コロナ禍によりディズニーランド、シーは臨時休園。同年7月1日に再開しましたが、厳しい入園者制限が続き、2020年10月~2021年3月の期間は冬の新商品はほとんど販売されませんでした。
2023~2024年の手袋付きマフラー
コロナ禍の入園者制限が解除されたのは、2022年5月25日です。
2020~2021年はパークのグッズやお土産のお菓子類の品不足が大きな話題になりましたが、2022年に入るとそういった品不足も徐々に解消されてきました。でも、身につけグッズやキーホルダーなどは、休園前と比べて大幅に品数が減ってしまいました。
2023年4月~2024年3月は「ランド40周年」イベントが開催されましたが、やはりコロナ禍の影響か、ランド35周年と比較すると、イベントの盛り上がりもグッズの種類もかなり控えめな感じでしたね。
画像は2023年10月に撮影。ランド35周年のテーマ「Dream Go Around」のロゴが刺繍された手袋付きマフラーが販売されていました。白と薄ピンクの2色が販売されましたが、なぜか白の方だけ大人気で、早々に売り切れていました。
マフラー部分のロゴの刺繍はカラフルだけど、本体は無地で無難なカラーなので、いまいち面白くない感じ。生地は毛の密度が高くて手触りのいい物を使用しているんですけどね。「でもこれじゃぁ、映えないんだよね~」ってJKの嘆き声が聞こえそう。
これも2023年10月撮影。右側の水色、黒の手袋付きマフラーは、2024,2025年も継続して販売されています。もしかして去年の在庫?
2025年はこれ以外に「MICKEY MOUSE」のロゴが刺繍されたバージョンの色違いでパープル、ピンク、ベージュ、プーさん(ベージュ)、101匹わんちゃんを販売しています。
左側に写っているミッキー、ミニーのもこもこファンキャップは、2025年2月現在、在庫無しが続いている商品で、Yahoo!知恵袋でも2025年に卒業旅行に行く高校生から連日質問が寄せられているアイテムです。ディズニーアプリのオンラインショッピングの在庫情報ではずっと「在庫×」で、今シーズンはもう入荷しないと思われます。
ディズニーのファンキャップや手袋付きマフラーなど、キャラをイメージした「防寒具」は、半年~1年前から海外の工場に1シーズン分をまとめて発注、製造します。そうすることで、パーク中のショップに並べるだけの数を確保し、適正な価格を維持しています。(それでも手袋付きマフラーはは3800円する。)なので、商品が人気で早々に売り切れても、気軽に追加発注は出来ないんですよね。
ドナルドの手袋付きマフラーは何年の商品?
前の項目で、今までパークで販売していた「手袋付きマフラー」の画像をたくさんご紹介してきました。
その中で、ドナルドの手袋付きマフラーがなかったことに気づかれましたか?
先日、Yahoo!知恵袋で「ディズニーで、ドナルドの手袋付きマフラーはどこで販売していますか?」と言う質問がありました。その質問にはドナルドのデザインのファンキャップ付きマフラーの画像が添付されていました。
ぱっと見、「こんなの、ディズニーランドで売っていたっけ?」と思うほどよく出来た品でしたが、パークに10年以上通っている私的には、こんな商品は見たことがないし、なんかディズニーのものとは違う、という違和感が拭えませんでした。
そこでネットでいろいろ検索したところ、衣料品チェーンストア「しまむら」の若者向けのライン「アベイル」の商品だということが判明したのです。
こちらがしまむら/アベイルで販売しているディズニーキャラのデザインのフード付きマフラーです。2025年はドナルドのデザインは販売していないので、知恵袋で質問した方は、どこかで2024年以前に販売された商品の画像を見て質問されたようです。
この商品は「しまむら」がディズニーから許可を得て製造販売している「ライセンス商品」で、偽物ではないのですが、パークで販売している「純正品」ではありません。
ただ、ディズニーにあまり行かない人にはその違いが分からないようで、メルカリやフリマサイトでは、アベイルの商品をさもディズニーパークで購入した商品のように紹介している例もあります。
なので、パークでこの商品を身につけている方に対して、「ディズニーで偽物をかぶってる人がいる」と陰口をきいたり、ネットでさらす方もいるようです。
パークへ出かける前にメルカリやフリマサイトでこういった「身につけ商品」を購入する場合は、パークで何年に販売してた商品なのかを確認することをおすすめします。
いかがでしたか?
「手袋付きマフラーって、期間限定商品だから、アイテム数もそんなに多くないし~」なんて軽い気持ちで記事を書き出したものの、想像以上に奥が深くて、記事のボリュームもこんなに増えてしまいました。はぁ、疲れた~~
では、この記事が皆さんのお出掛けの参考になれば幸いです。