ディズニー「年間パスポート」の対応決定!「期間延長はなし、未使用分返金」の真実に迫る!

皆さん、こんにちは。

2020年10月24日、ディズニーの公式に大きなニュースがUPされました。

それは、7月1日にパークが再開して以降、長い間保留されていた「年間パスポート」への対応です。

今回、ディズニー側が出した回答は「年間パスポートの期間延長はしない。未使用分の日数を計算し、それに見合った残金を返金する。」というものでした。

ディズニーパークが長期休園したのは、実は今回が2回目です。1回目は、2011年3月11日に発生した東日本大震災による休園。

この時の年パス所有者への対応は「休園期間の日数分、年間パスポートの利用期限を延長する。」というものでした。

今回のコロナ禍では、なぜ、同じ対応が出来なかったのでしょうか?

この記事では、年パスの払い戻しの基本から、なぜ、オリエンタルランドが期間延長ではなく、払い戻しを選択したのか? 今後のパークの運営はどうなるのか?までを、可能な限り深堀りしていきたいと思います。

全国10万人超のディズニー年パス所有者の皆さんの「明日は、どっちだ⁉」

 

 

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年間パスポート払い戻しフォーム

 

ディズニーの公式に年パスの対応がUPされたのが、10月24日。翌日10月25日には、早くも「年間パスポート払い戻しフォーム」が立ち上がりました。仕事、早っ‼

というか、この払い戻しフォームは、紙チケの払い戻し用の「WEB専用フォーム」の派生形です。すでに基本形が組み上がっているシステムなので、応用は簡単ということですね。

 

年間パスポート所有者(以下、年間パスポートは年パス、所有者は年パスホルダーと略す)として一番気になるのは、払い戻し額がいくらになるのか?という点です。

年パスの有効期限は1年間で、制作した日を起算日とし、翌年の起算日の前日までが利用期限となります。例えば、2019年9月1日に作成したとしたら、「2019年9月1日~2020年8月31日」が使用可能期間です。

今回の払い戻しの計算式は、こちら。

払い戻し方法

✔ご返金額=

(年間パスポートご購入額÷(366日-有効期間に占める使用不可日数))×残存日数(2020年2月29日以降の年間パスポートの有効期間-使用不可日数)

※使用不可日数はこちら

✔「年間パスポート払戻フォーム」に下記の3つの情報を入力し、「返金額表示」を押すことで、事前にご返金額を確認できます。

・年間パスポートをお持ちの方の生年月日

・お持ちの年間パスポートの種類

・年間パスポート番号(引換券/受取券番号)

・2020年2月1日以降に更新を行った方は、更新前のチケットの残存日数に応じた金額を合わせてお支払いいたします。

(公式「年間パスポートをお持ちの方へ」のサイトより引用)

 

え~と、え~と、テストでこの例題が出たら、何人が正解できる?というくらい、わかりにくい文章ですね。

文中の「使用不可日」とは、年パスで入園できない日のことです。ディズニーの年パスは、基本1年中いつでも入園できるのが最大の魅力ですが、2018年3月1日販売分から、GWや連休など、パークで入場制限が出そうな「繁忙日」が「入園不可日」として設定されるようになりました。年間でおよそ30日設定されています。

当時は、「年パス制度の改悪だ!」「年パスの価値が下がる!」との批判が噴出しましたが、海外のパークではすでに導入薄みの制度で、「ブラックアウトデー」の名称で、年間40日ほど設定されているそうです。

 

それはさておき、年パスを持っている人は、払い戻しフォームに必要事項を入力すれば「答え一発!」なので、複雑な計算で頭を悩ませる必要はありません。

年パスを持っていないけど、どれくらいの額が戻ってくるのか知りたい人は、こちらの表から概算できます。

 

年パス購入年/月 購入額 1か月当たりの金額(11か月で割る)
2019年10月まで 89,000円 8,090円
2020年3月まで 91,000円 8,272円
2020年4月以降 99,000円 9,000円

 

入園不可日は年間約30日。年度によって日数が増減するので、1か月分入園できないと考えて、11か月で割っています。

私の場合、2019年12月10日に年パスを更新、91,000円。パークが休園した2月29日まで、約2か月半使用したことになります。

残存月数は、8・5か月×8,272円=70,312円。払い戻しフォームで計算すると、73,000円ほどだったので、大体合ってますね。

 

 

年パスを払い戻すと、困ることってあるの?

 

7月1日にパークが再開して以降、1か月ほどは、年パスの問題は横に置いとかれました。ディズニー的には、コロナ禍のパーク再開を軌道に乗せることが最大の課題でしたから、年パスどころではなかったのでしょう。

そして8月7日に「年間パスポートの抽選による入園制度」が発足。この制度により、年パスホルダーは、1か月に最大5回パークに入園できるようになりました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

 

ディズニー8月7日から年パス使用可に!抽選に当たれば1か月最大5回入園できるよ!

https://sskumatei.com/2593.html

 

年パスの抽選入園制度は、12月分を持って実施が終了します。

12月抽選分の受付は11月2日~8日まで。結果発表は11月16日10時からとなっています。

年パスを払い戻すと、抽選には参加できないし、当選した後で払い戻すと、当選が無効になります。なので多くの年パスホルダーが抽選結果が判明する11月16日までは年パスの払い戻しを保留しているようです。

ということで、11月16日以降は払い戻し希望者が殺到して返金が遅れそうなので、抽選に参加する予定のない人は早めに手続きしましょう。

それと、年パスホルダー限定のお買い物サービスも、10月31日で終了します。はっきり言って、買い物も抽選もできない11月1日以降は、年パスを持っている意味はありません。

 

それと、これは結構重要な問題だと思うのですが、10月28日の公式に「パーク再開後にご使用できない未使用チケットの扱いについて」という発表がありました。

これは、パークが休園した2月29日までに購入した「紙チケ」を持っているゲストを、抽選で入園させてあげますよ、という制度なのですが、その開始が「12月入園分から」なんです。

 

えっ⁉

じゃあ、12月のパークって、「オンライン限定の日付指定」と「年パス抽選組」と「紙チケ抽選組」がどっと入園するってこと? パーク激混みじゃん⁉

いやいや、1年間で最大の稼ぎ時クリスマス本番の12月だからって、コロナ蔓延対策は必要です。ディズニー側もパークの入園者数の上限はきちんと守って運営しますよ。

つまり、それぞれのチケット争奪戦が、今まで以上に大激戦になるということです。今年はコロナでどこにも行けなかったから、せめてディズニーでクリスマス気分を味わいたいなぁ、と思っているゲストも多いことでしょう。でもチケットが全然手に入らない。まさに「苦しみます、クリスマス(涙)」といったところですね。

 

 

なぜ、利用期間延長ではなく、払い戻しなのか?

 

先にも書いたように、2011年3月の東日本大震災に起因する休園では、「年パスの利用期間+休園期間」という対応が取られました。

この時のディズニーは、パーク内の施設やホテルなどには大きな被害はありませんでしたが、パーク外の駐車場やJR舞浜駅をはじめとする舞浜地区の液状化の被害はひどいものでした。

それでもディズニーは「パークを再開することが復興への第一歩」という信念で、可能な限り早い開園を目指して奮闘、ランドは4月15日、シーは4月28日再開にこぎつけたのです。

この時の延長期間は、ランドだけの年間パスポート(単パス)はプラス35日。シーの単パス、2パークパスポート(通称 共通パス)はプラス48日間でした。

今回のコロナ禍での延長期間は、2020年2月29日~6月30日の約4か月間。これくらいなら単純に期間延長で対応できそうに思いますが、そうしなかったのには、いくつかの理由が考えられます。

 

●休園の原因は「コロナウィルス」。治療法が確立していない新種のウィルスで、もしパークでクラスター(小規模集団感染)が発生したら、パークはまた休園に追い込まれるし、社会的信用も低下する。つまり、今後も休園➡再開を繰り返す懸念がある。

●パーク再開後は、コロナ感染防止のため、1日の入園者数を制限して営業している。年パスの抽選入園者は、いわば「ただで入園させているパークのお得意様」という扱いで、チケット代の収益増加にはならない。

●年パスホルダーにしたら、いつでもパークに入園できるのが魅力で高い年パス代金を先払いしている。でも再開後は、抽選に当たらないと入園できない。しかもシステム上、1か月に最大5回まで。抽選制だから1回も当たらない人もいて、不公平感が強い。(多分、苦情も多いと推測)

 

これらについては、オリエンタルランド側もメディアの取材に対して、

「パークの休園期間及び再開後につきましても、年間パスポートをお買い上げいただきました来園者(購入者)の方々に本来の十分な価値を提供できなかったことや、このような状況がいつまで続くのかが分からないため、払い戻しという決定をさせていただきました。」とコメントしています。

加えて今後の年間パスポートの扱いについては、2021年3月末までに改めて公式サイトで告知するとのことです。

 

このコメントを100%受け取るなら、オリエンタルランドって偉い!って思えるのですが、実は、オリエンタルランド会長の加賀美俊夫氏は、別のメディアとのインタビューでこうも述べているんです。

「チケット制度を変えることを検討している。

現在は、パスポートを買えば、全てのアトラクションを楽しめるが、利用日に応じてチケットの値段が変動する仕組みの導入も考えている。」

 

ディズニー加賀美会長「アフターコロナのパーク運営」を語る チケットに価格変動制導入?

https://sskumatei.com/2649.html

 

 

チケットの価格変動制は、西の雄「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」ではすでに導入済みですが、ついに東の雄東京ディズニーランド、ディズニーシーにも来るのか~、という感じですね。ちなみに、ディズニーホテル4館では数年前から、宿泊料金の価格変動制が導入されています。

 

先の項目で、年間パスポートの1か月当たりの金額の表を提示しましたよね。それを1日換算にすると、約250円になります。2020年10月現在の1ディのチケットは大人8,200円です。

実は、テーマパークは入園料金だけでは全然儲けにならない。1人でも多くのゲストに来園してもらい、レストランで飲食、ショップでお土産を買ってもらうことで利益を出しているんです。

スーパーマーケットや百貨店、商業施設では、1人の客が施設で買い物する額を「客単価」と言いますが、ディズニーにおいては、1ディパスポートで入園する観光客より、ディズニー大好きな年パスユーザーの方が「客単価」がはるかに高い上客です。だから年パスホルダーは、パーク側にしたら、ただ同然の年パス料金でも、来ていただきたいお客様なんです。

 

でも、コロナ禍がすべての概念を覆してしまいました。

「密室、密集、密接」の3密は、テーマパークでは日常茶飯事で起こっている現実です。いわばテーマパークはどこも「3密施設」の集合体と言えるでしょう。

コロナ禍が続く限り、ディズニーでは入園者数の制限も続きます。オンライン限定の日付指定販売で入園者数をコントロールしているTDR。年パスホルダーの入園を抽選制にしたのも、パークが過密になるのを防ぐための手段でした。

今回の対応で、ディズニーの年パスユーザーは12月31日でいなくなります。2021年1月からは、紙チケ所有者の抽選入園が予定されていて、今のところ4月までは実施されることになっています。

もし、新たな年パス制度が発足するとしたら、実施は2021年5月以降になると、私は予想します。

では、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。

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