皆さん、こんにちは。
TDRでは、2019年7月23日から、スマホでFPが運用開始しました。
この日は、シーの新アトラクション「ソアリン~ファンタスティックフライト」のグランドオープン日でもあり、ソアリンのFPが、開園10分足らずで発券終了したことから、このシステムの有用性が、一気に知れ渡りました。
スマホでFPは、平たく言えば、スマホ自体が、FP発券機の役目を果たします。いわば、ハンディサイズのFP発券機。つまり、開園後は、スマホを持ったゲストの人数が増える=パーク内のFP発券機が、どんどん増えるということなのです。
だから、ソアリンのFPが、開園10~20分で発券終了といった現象が起きるわけですね。
もし、スマホでFPがなかったら、ソアリンのFPも、FP発券機の前に長い行列が出来て、発券までに1時間以上かかるといった状況になっていたでしょう。
2012年7月に開業した、トイストーリーマニア!が、まさに、長年、そういった状態でした。
これのFP発券所には、FP発券機が8台あるのですが、開園直後、多くのゲストがFP発券所に集中するため、FPを発券するまでに30~50分かかっていました。
今回、スマホでFPが運用されたことにより、トイストーリーマニア!の、朝イチの状況も一変しています。
でも、メディアでは、ソアリンのFPのニュースばかり取り上げて、トイストーリーマニア!の現状の変化は、どこも語っていません。
この記事では、ソアリンと並ぶ、人気アトラクション「トイストーリーマニア!」の今を、現地で得た情報を元に、詳しく解説していきます。
温故知新、開業当時のトイストーリーマニア!
私お得意の、手書きの、シーの見取り図です。(笑)
トイストーリーマニア!は、2012年7月9日にグランドオープンしました。
オープン直後から大人気となり、7月16日に、スタンバイ500分を記録したことは、ネットニュースで大々的に報じられたので、覚えている方も多いことでしょう。
この数字は、今でも、ランド、シーのアトラクションのスタンバイの最高記録なんですよ。
当時は、開園すると、入園者の約9割のゲストが、このルート経由で、トイストーリーマニア!のFP発券機に向かっていました。
こちらは、トイビルトロリーの入り口のアーチから、トイストーリーマニア!のFP発券機までの道順の略図です。
FP発券機までの道順は、ロープで細かく仕切られ、FP発券機までは、1列で進みます。そのため、列の進行が遅く、何時のFPが取れるのかは、発券するまでわからない状態でした。
2012年12月撮影。
ここは、トイビルトロリーのアーチを抜けた辺りなんですが、トイストーリーマニア!のFP発券機に向かうゲストが、びっしり、すし詰め状態。この位置から、トイストーリーマニア!のFP発券機に到達するまで、20分ほどかかります。
この日は8時開園で、午前6時30分頃から開園待ちして、トイストーリーマニア!に直行したのですが、この大混雑でした。
開園待ちなしからの入園だと、入園までに15分、入場ゲートから、トイビルトロリーに到達するまでに10分、アーチまで5分とかで、合計30分前後かかります。たった1枚のFPを発券するのに、およそ1時間も費やしていたんですね。
2019年6月、8時30分頃撮影。
開業から7年経っても、朝イチのトイビルトロリーは、トイストーリーマニア!のFPを求めるゲストの大行列が続いていました。
まさに、トイストーリーマニア!は、シーの朝イチのゲストの流れを一変させた、キラーコンテンツです。
まさかこの1ヵ月後に、こういったゲストの行動パターンが一変してしまうなんて、この時点では誰も想像できなかったでしょう。
変化その1、FPが、30分で発券終了!?
そして、2019年7月23日、TDRで、画期的なシステム、スマホでFPが、正式に運用開始しました。
実は、7月18日から、試験運用が開始されており、当方、たまたま、7月17~19日の日程でTDRに出かけていて、このシステムの試験運用初日に遭遇という、貴重な体験をしました。
スマホでFPの情報は、試験運用当日から、ブログやツイッターなどで、一気に情報が拡散され、運用開始日の7月23日は、ある程度情報をインプットしたゲストが多かったせいか、大きな混乱はなかったようです。
当初は、入園して、即、スマホでソアリンのFPを発券するゲストが多かったのですが、徐々に、朝イチのゲストのパターンが2分化してきました
パターンA)ソアリンのFPを発券して、トイストーリーマニア!二スタンバイ乗車
パターンB)トイストーリーマニア!のFPを発券して、ソアリンにスタンバイ乗車
ソアリンは、身長102cmから乗車可能です。
なので、身長が満たないお子さんがいるグループは、1枚目に、トイストーリーマニア!のFPを発券されます。ソアリンを希望しないゲストも、それなりにおられますよね。
なので、パターンA、B以外に、
パターンC)入園して、トイストーリーマニア!のFPを、スマホで発券→マーメイドラグーンや、アラビアンコーストに移動とか、人気の絶叫系にスタンバイ乗車
こういう回り方をするゲストも一定数おられます。
そのため、トイストーリーマニア!のFP発券終了時間が、以前より格段に早くなりました。混雑日で開園30分、平日でも1時間持たない感じです。
2019年10月、8時5分頃撮影。
朝イチの、ブロードウェイシアター前の様子。この先がトイストーリーマニア!がある、トイビルトロリーなんですが、何、このガラガラ感!?
これは、ハッピー15入園ではありません。リアルに、一般入園の開園直後の様子です。
トイビルトロリーのアーチをくぐったところ。
前方の左側が、FP発券所です。今までは、そこまでの道順がロープで細かく仕切られていたのですが、現在は、直接、発券所まで進めます。
その代わりに、右側にロープの仕切りが何本も。これはスタンバイルート用の仕切り。これについては、次の項目で解説します。
8時10分頃の、FP、スタンバイ状況。1ヶ月前と比較すると、まったく別のアトラクションみたい・・・
この時間は、まだゲート前に並んでいてシーに入園できていないゲストも多いので、FPの時間の進みが緩やかです。スタンバイ70分は、ほぼ全員ハッピー15入園のゲスト。
つまり、一般入園のゲストは、例え、ゲート前最前列から入園しても、トイストーリーマニア!のスタンバイは、最低70分待ちからスタート、ということになります。
トイストーリーマニア!のFP発券機は8台ありますが、半分の4台は、カバーがかけられたまま。
稼動している4台も、そこでFPを発券するゲストはまばらでした。それだけ、スマホでFPを発券するゲストが多いということですね。
このことは、事前に、ツイッターの情報で知っていたけど、実際に目にすると、ちょっと衝撃的。
今までのトイストーリーマニア!の大混雑を知る者としては、日本人の、新しいものをいち早く取り入れる能力、いい意味での、古いものに対するこだわりのなさ、柔軟性の高さを目の当たりにした感じです。
ちなみに、この日は8時開園の平日で、ソアリンのFPは8時20分頃に発券終了しました。
変化その2、朝イチスタンバイが、超エグい!!
同日、8時18分撮影。
徐々に、アメフロにゲストが増えてきました。画像の右奥が、トイストーリーマニア!のスタンバイ列。右に向かって歩くゲストは、タワー・オブ・テラー(以下、タワーと省略)のスタンバイに向かうゲストです。
これらのゲストは、入園直後に、スマホでソアリンのFPを発券してから、トイストーリーマニア!や、タワーにスタンバイ乗車というパターンですね。
この後、9時頃には、トイストーリーマニア!のスタンバイが150分、タワーが100分になっていました。
これは、2019年10月20日(日)の、8時5分頃の現地のデータです。
今年は、10月22日(火)が、「即位礼 大典の儀」で祝日となったため、10月19日(土)~22日(火、祝)が、飛び石4連休になりました。
そして、20日(日)、21日(月)は2日連続でW入場制限が発動! ランド、シー同時に入場制限がかかったのです。しかも2日連続!
これについては、こちらの記事を参考にしてください。
「ディズニーランド、シーでダブル入場制限発動!! ハロウィン期間のディズニーは、混雑ハンパないって!!!」
https://sskumatei.com/1157.html
という、超混雑日のデータなんですが、開園直後のFPの乗車時間やスタンバイは、普通の平日とあまり変わらないですね。
これは、混雑日も平日も、開園15分後くらいまでは入園者数が大体同じなので、混雑具合もほぼ同じということです。その後、2万人入園するか、5万人入園するかで、パーク内の状況が一変するってこと。
8時10分に、データが更新されました。
一般入園のゲストが増えだしたので、FPの乗車時間が、15時10分~16時10分と、急激に進みました。皆さん、入園して、即、スマホでFPを取り出したからですね。
スタンバイは、一気に200分待ち!? これは、パターンA)の、ソアリンFP発券→トイストーリーマニア!スタンバイを選択したゲストが、押し寄せてきたためです。この状態だと、トイビルトロリーからゲストがあふれて、列がタワー方面まで伸びていますね。
ソアリンのFPを取ったはいいけど、その後、トイストーリーマニア!に3時間以上も並ぶなんて、貴重なパークの時間がもったいないなぁ。
タワー前の通路。
これでもかって位、ロープで仕切りまくられてますね。あと15分もしたら、ここに、スマホでソアリンのFPを発券したゲストが大挙押し寄せて、トイストーリーマニア!と、タワーのスタンバイに取り付くことでしょう。
皆さん、どこが最後尾だか、すぐにわかるのかしら?
その3、2時間縛りからは、逃れられない!
スマホでFP運用以降、トイストーリーマニア!のFPは、確かに取りやすくなりました。
でも、ハッピー15で入園したゲストも、これのFPを発券する方が多いので、一般入園だと、どうしても、乗車時間が2時間以上先になってしまいます。
FPの基本ルールで、次のFPが発券できる条件は、こちら。
●手持ちのFPの乗車時間になったら。間隔は、最短30分~最長2時間。
●手持ちのFPの乗車時間が、2時間以上先の場合は、2時間後から。
つまり、トイストーリーマニア!のFPを発券したら、最低2時間はFPを取ることが出来ません。その間は他のアトラクションにスタンバイ乗車するか、食事や買い物を先に済ませるなど、出来ることが限られてきます。
スマホでFPが始まった当初は、FP発券機まで行かなくても、スマホでFPがざくざく取れる!!アトラクションに乗り放題じゃん!!と思われてました。
でも、FPの基本ルールは、従来通り。それどころか、QRコードで、ランド、シーまとめて、FPの発券が一括管理されるようになったので、ランドとシーで、開園時間に時差がある場合、両パークをホップして時間をダブらせてFPを取るという、一種の裏技が使えなくなってしまいました。(裏技といっても、あくまでも、ルール遵守)
共通年パス持ちとしては、1~2月の閑散期はそういう楽しみ方もあったのに、実に残念です。
例えば、朝イチでソアリンやトイストーリーマニア!のFP発券を回避し、絶叫系を効率よく利用してから、15時以降に、その2つにスタンバイ乗車すると、かなりの数のアトラクションが利用できます。トイストーリーマニア!は、スタンバイが短くなる夕方頃に利用。
知恵袋の質問でも、トイストーリーマニア!と絶叫系、両方乗りたい場合は、このパターンをお勧めしてきました。この方法なら長いスタンバイは1回だけですみます。
同じ100分並ぶとしても、人気の絶叫系をクリアした後と、タワーにもセンターにもまだ乗れていない状態では、気分的にかなり違いますからね。
私は、この回り方を「スタンバイの一点豪華主義」と称しています。
どちらの回り方を選択するかは、ゲストさん次第ですが。
今のところ、ソアリン、トイストーリーマニア!を、2つとも短時間で利用する方法は、
●ディズニーホテルに宿泊して、ハッピー15を利用する
●バケーションパッケージの、FP・Aがついているプランを選択。
この2つしか、存在しません。
西のソアリン、東のトイストーリーマニア!
いかがでしたか?
シーの西側にソアリンが完成したことにより、東側のトイストーリーマニア!と合わせて、2つのキラーアトラクションが並び立つことになりました。
どちらも、FPがすぐになくなる、スタンバイ時間が長いなど、攻略がしにくいアトラクションで、この傾向は、今後数年は続くと思われます。
また、トイストーリーマニア!のFP発券と、絶叫系を効率よく利用するパターンは両立しないことがわかりました。
自称、「TDRの回りスト」の当方としても、この現状は回り方では解決できないことなので、受け入れるしかないです。
でも、これからも、トイストーリーマニア!をはじめ、ソアリンやタワーなど、人気のアトラクションの動向を追い続けて、さらに効率的な攻略法を追求していきたいと思います。