皆さん、こんにちは!
ディズニーでは2023年もハロウィーンイベントを開催することになりました。
ディズニーハロウィーン、略して「Dハロ」のお楽しみは、パーク内のハロウィーンの装飾と期間限定のハロウィーンパレード。そして「大人の全身仮装」がOKになることですね。
ディズニーでは、12歳以下(小学6年生まで)は1年中、仮装して入園することができますが、大人が仮装して入園できるのは、ハロウィーンイベントを開催している9月、10月のたった2か月間だけなんです。
なので、ディズニー大好きのゲストの中には、1年かけて「大人の全身仮装」の衣装を作成する方もたくさんいます。
そこまで気合を入れないにしても、せっかくハロウィーン期間のディズニーに行くなら、仮装してみたいなと思うゲストも多いと思います。
そこで今回は、Dハロの仮装についてまとめた記事を作成しました。実はディズニーの仮装にはいろいろなルールがあるんですよ。せっかく頑張って仮装したのに、入場ゲートでキャストに止められて入園できない!?なんてことにならないように、仮装のルールをきちんと理解しましょう。
「オ~バ~ケ~」
ゴーストに扮したミニーちゃん。Dハロ仮装のルールを守らないゲストは、ゴーストミニーちゃんに呪われちゃうかも?
Dハロでやっていい仮装はディズニーキャラだけ!
最初に、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのハロウィーンイベント期間に、大人の全身仮装で入園が認められているのは、「ディズニーキャラの仮装」だけです。
パーク側が指す「ディズニーキャラ」の定義はこちら。
- ディズニーが版権を持っている映画、映像作品(アニメ、実写)に登場するキャラクター
- 東京ディズニーランド、東京ディズニーシーで開催されたショー、パレードに出演したキャラクター、ダンサーのコスチューム。ディズニーホテルに登場する限定コスを着たキャラクター(海外パークのショー、パレードは除く)
- 東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのアトモスフィアに登場したキャラクター
ディズニーでは、ショー、パレードに登場したダンサーの衣装は仮装OKですが、アトラクションやショップなどのキャストさんの仮装は絶対NGです。理由は他のゲストが本物のキャストと間違えてトラブルになるから。
ディズニーのキャストさんのコスは素敵なデザインのものがたくさんありますが、仮装NGの代表的なものでもあります。
(公式「ディズニー仮装」より引用)
左はカストーディアル、右はランドのホーンテッドマンションのキャストさんのコスチュームです。どちらも人気が高いコスで、キャストの仮装をしたい!というゲストも多いですが、この格好では入園できません。
仮装してもよい映画、映像作品の一覧は、公式に特設される「ディズニー仮装」のサイトにリストがUPされます。このリストは毎年内容が更新されるのと、ハロウィーン期間が終了したらサイトが閉鎖するので、この記事ではサイトのURLは貼らないでおきます。
「ディズニー仮装」とは、一言で言えば「ディズニーキャラの再現、映画やアニメの1シーンの再現」です。まるで映像から抜け出たように完成度が高いほど、周囲から賞賛を浴びます。
ディズニー作品に登場する「名前が付いているキャラクター」を再現するのが「ディズニー仮装」で、そこが「コスプレ(コスチュームプレイ)」と大きく異なる点です。
コスプレというワードは、アニメやゲームなどの登場人物の衣装を再現して着用することを指しますが、特定の職業の制服を着てなりきることも「コスプレ」と呼ばれています。例えば、キャビンアテンダント、ナース、警察官、消防士などの制服など。
ディズニーで全身仮装で入園する時には、パーク内で守るべきルールがいくつかあります。いわば仮装のガイドラインのようなものですが、いずれも周囲のゲストに不快感を与えない、危険が及ばないようにという、常識的な内容になっています。
ディズニー仮装に関するルールをわかりやすいよう、表にまとめてみました。
仮装の内容 | 仮装NGの基準 | NGの理由など |
ランド、シーのキャストの仮装 | 12歳(小学6年生)以上は禁止 | 他のゲストが本物のキャストと間違えてトラブルになるから |
過度な露出 |
〇水着、下着の着用(アンダーウェア、上着ありでも不可) 〇裸や水着のリアルなイラストをプリントしたTシャツ、全身タイツなど体のラインがあらわになる服装
|
〇パークにはお年寄りや小さなお子さんも入園する。全年齢が楽しめる健全なパークを維持したいから。 〇テインカーベル、ジャスミンなど肌の露出が多いキャラの仮装は基本アンダー着用 |
仮装の丈、幅の制限 |
〇裾を引きずる丈のドレス。後ろが長いトレーンスタイルはNG 〇パニエで過度に膨らませたドレス。入場ゲートを通れない幅はNG |
〇パーク内で他のゲストの迷惑になるから 〇アトラクションの利用にも支障が出る |
顔が判別できないメイク、アイテムなど |
〇白塗り、有色人種など、自身の肌色以外のファンデーションを塗っての仮装 〇血、血糊、傷跡など、ゲストが不快に感じるメイク 〇口元を覆うサイズの付け髭は不可。ウォルト・ディズニー、ジャック・スパロウの髭はぎりぎりOK。 〇お面、付け鼻、ゴムマスクは不可。 |
〇ディズニーは全年齢が楽しめるパークを目指している 〇お面、仮面については、パーク内の撮影時のみ、キャストに許可を得れば着用可能。 |
仮装の小道具で持ち込みNGなもの |
〇棒状のものは長さ60cmまで 〇ヘルメット、スポーツ用品、楽器 〇モデルガン、剣、弓矢、花火などの凶器、花火などの危険物 〇インラインスケート、ローラーボード、キックスケート |
〇パーク内では三脚、延ばした状態の自撮り棒は禁止なので、棒状のアイテムも長さ制限あり 〇モデルガンなどは本物と区別がつかないものが多いので、凶器類は全面持ち込み禁止 |
電飾を使用した仮装 | エレパレのダンサー、ティンカーベルの羽を光らせるなど。LED照明の進歩で仮装にも専門的な演出が取り込めるようになってきた | パーク内では、基本点灯は禁止。場所によっては、キャストの許可、監視の上で使用可。 |
この一覧表を見て、「ディズニー仮装って、禁止ばっかで堅苦しい~」と思う方もおられるでしょう。ディズニーは全年齢が楽しめる健全なパークを目指しています。その辺がホラー系の仮装OKのUSJやアニメ、ゲーム系のコスプレ・イベントと違う点ですね。
でも、ディズニー側も仮装したいゲストの気持ちはよく理解しています。表にもあるようにキャストの許可を得れば、撮影時のみ使用できる仮装の演出がいくつかあります。ゲストもキャストも同じ人間、ディズニー大好きな人同士ですから、コミュニケーションを取ってお互いが歩み寄ることが大切ですね。
パーク内に着替えルームはあるの?
いいえ、コロナ禍以前から、パーク内に仮装用の着替え施設はありません。パーク内のトイレでの着替えも禁止です。
コロナ禍による休園前のハロウィーン期間は、ランド、シーともパーク外に着替え用の施設を設置していましたが、Dハロが再開した2022年は施設は設置されませんでした。
2023年もパーク外の施設は設置なしですが、今年は舞浜駅横の商業施設「イクスピアリ」3階に着替えスペースが設置されています。こちらの施設は有料でオンラインで事前に予約が必要です。
(ディズニー公式より引用)
こちらがイクスピアリ3階にある着替えルームの外観です。この辺はレストラン街で、空きスペースをハロウィーン期間限定で着替えルームに転用しています。
着替えルームは、公式の専用サイトから事前予約が必要な有料の施設です。料金は以下の通り。
コロナ禍の規制が緩和されて以降、日本全国でアニメ、ゲームのコスプレイベントや、仮装で参加できる同人誌即売会が復活していますが、最近は、現地で有料の着替えスペースを用意するケースが増えています。
ホテルからイベント会場まで公共交通機関を使うので、フル仮装で乗車するのは恥ずかしいとか、メイクや装備を完璧にしたいコスプレイヤーは、そういった有料施設を使用しています。自宅からフル仮装で自家用車で乗りつける方もいますが、そうすると今度は駐車場や駐車料金の問題が発生しますね。
いずれにしても、仮装はお金がかかる趣味ということで。
(2019年10月撮影)
こちらは、東京ディズニーシーのサウスゲート側に2019年に新設された着替えルームです。
1年でたった2か月しか使用しないのに、こんな立派な建物を建ててしまうオリエンタルランドって、太っ腹! しかも使用料金は無料で予約も不要でした。使用は先着順 ちなみに着替えルームは8割が女性用、2割が男性用でした。
でも、この立派な建物も、2020年2月のコロナ禍以降は、一度も使用されていません。今年も2022年に引き続きハロウィーン期間の全身仮装OKなのですが、この施設は再開しませんでした。ちなみにランドも、ハロウィーン期間はパーク外のイベント施設を着替えスペースに転用していました。
やはりコロナ禍以降、キャストの人数激減で、こういった施設にまで人を回せないのでしょうね。それに今は仮装イベントで着替えルームは有料が当たり前になってきたので、ディズニー側も休園前のように無料で着替えルームを提供することについて議論があったと思います。
実際、ランド、シーで仮装をするゲストは、入園者数のせいぜい1~2割です。来園するゲストは皆平等なのに、全身仮装をするゲストだけ優遇されるのは、もう時代に合わなくなっているのでしょう。
Dハロで「アラジン」の仮装は要注意!
先の項目で、ディズニーの仮装の基本については理解いただけたと思います。
それを踏まえた上で、ディズニー作品の中には、Dハロ仮装で問題になりやすい作品がいくつかあります。その代表的なものが「アラジン」です。
ディズニー映画「アラジン」には、1992年公開のアニメ版と、2019年公開の実写版の2作品があり、どちらもDハロ仮装OKの作品です。
「アラジン」は、イスラム世界の説話集「千夜一夜物語」の中の「アラジンと魔法のランプ」という話を元にしています。シーにある「シンドバッド・ストーリーブック・ボヤッジ」も千夜一夜物語の中の一つのお話なんですよ。
「千夜一夜物語」(アラビアン・ナイト)は、ペルシャの王様のお妃様が1001日続けて王様に物語をお聞かせするという形式の物語です。
ペルシャとは、今のイラン国の古称で、ペルシャ猫やペルシャじゅうたんなど、物の名前で今でも残っています。で、アラビアン・ナイトの「アラビア」なんですが、実はこれ、国ではなく「アラビア語を話す人が住んでいる地域」全体を指す言葉なんですよ。その範囲は広くて、中東と呼ばれるアラビア半島全域から東欧のアフガニスタン、アフリカの一部まで含まれるんです。それだけ範囲が広いと、住んでいる人種も違うし、文化や服装も大きく違ってきます。
皆さん、「それが『アラジン』の仮装とどう関係しているの?」って思われますよね。Dハロ仮装では、そこが大問題なんです。
Dハロ仮装は「ディズニー作品に登場した人物」の仮装のみOKというのがルールですが、公式のディズニー仮装のルールをあまり読まずに、全身仮装するゲストが意外に多いんです。
そういうゲストが選びがちなのが、「アラジン」の仮装。中東のベリーダンサーのような仮装衣装はネットなどで入手しやすいのも問題です。
市販のアラビア風の仮装は、Dハロ仮装のルールでは「アラジンのどのシーンに出てきた誰の仮装なんだ!?」となり、ルール違反の仮装に当たるのです。
そういったルール違反を許せないDヲタさんの中には、ルール違反のアラビア風仮装のゲストを撮影し、顔のモザイク加工もなしで写真に「偽アラビア」というタイトルや批判的なコメントを付けてネットで晒す方もいます。
晒し行為自体は問題ですが、その大本はルール違反の仮装をした人にあります。パークでは入園時にキャストがゲストの服装をチェックするのですが、そういうゲストは入園時に上着で隠したり、入園後にパーク内のトイレで着替えたりするので入園時につかまりにくい。そのため、パーク内で、「何、あの仮装!? ルール違反じゃん!」となってしまうのです。
「今年はアラジンの仮装に挑戦しよう!」とお考えの方は、今一度、Dハロ仮装のルールをしっかり読んでくださいね。
こちらは東京ディズニーシーで2012年~2014年に開催された「ミッキーとダッフィーの スプリングボヤッジ」で上演された『スプリングタイムサプライズ」に登場する、アラビア風コスのダンサーさんです。
このコスは、「パークで開催されたショーのダンサーのコス」に該当するので、このコスをきっちり再現した仮装は入園OKですよ。
ツイステ仮装も要注意!
「ツイステ」とは、「ツイステッドワンダーランド」というディズニーのヴィランズをモチーフにしたディズニー公認のソーシャルゲームのことです。
ディズニー公認と言っても、ストーリーは全くのオリジナルで、キャラデザイン、ゲーム制作はディズニーとは無関係の会社が行っています。
ゲームを見ただけではディズニーとは関係ない感じですが、Dハロ仮装OKのリストにはちゃんと載っています。「キングダムハーツ」と同じ立ち位置の作品という感じですね。
で、何でツイステの仮装が要注意なのか? それはコロナ禍でディズニー休園中に起こった、ある「炎上事件」がきっかけです。
これに関しては話が長くなるので、ここでは横に置いておきます。詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
https://sskumatei.com/2399.html
私が出入りしている「Yahoo知恵袋」のテーマパークカテでも、ハロウィーン期間はツイステの仮装についての質問がよく寄せられます。
質問の内容は、主に以下の2つ。
●「ディズニーにツイステの仮装をしていったら、Dヲタさんににらまれますか?」
●「ディズニーにツイステの痛バを持って行ったり、アクスタの撮影をしていたら、Dヲタさんに何か言われますか?」
う~~ん、別にDヲタ=ツイステ大嫌い!というわけではないし、Dヲタ全員が「仮装警察」というわけでもありません。でも、一部、過激な反応や行動をする人がいるのも確かです。入園当日にそういった過激なDヲタさんに遭遇してしまったら、これはもう運が悪かったと思うしかないでしょう。
個人的には、ツイステファンとDヲタさんの関係の修復は、ほぼ見込めないと思っています。
いかがでしたか。では、この記事が皆さんのお役に立てば幸いです。
ハッピーハロウィーン!